雨降って地露出す

今年「9・18」全国100以上の都市で一斉サイレン
http://j1.peopledaily.com.cn:80/2004/09/16/jp20040916_43460.html

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1931年9月18日に遼寧省瀋陽市郊外で起きた9・18事変(満州事変)の研究グループ「遼寧九一八戦争研究会」は15日、今年の9月18日夜に初めて全国100以上の都市で一斉に警報サイレンを鳴らす計画を明らかにした。遼瀋晩報が報じた。

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だそうだ。


日本人にとってはそりゃ気分のいい話ではないわけだが、私としてはこのように予定されているのであれば尚腹を決め観察したいと思う。いいんじゃないのかな、こうやって部分にフォーカスが当たることによって、「一体なにが起きたのか」がはっきりしていくのは。日本の学者さんも中国の学者=政治関係者もみんな「日本が・・・」と日本を主語にして語る物語ばっかり書いてきた。私はこれを「チャイナ」がどうしたかから書いてみればいいと期待する。


国民党が、でもなく、共産党が、でもなく、「チャイナが」と言えるその「チャイナ」はどこだったのかがそれではっきりするだろう。一般の人びとが何を恐れていたのかとか、その地方差とかそういうのも系統だったスタディがあるといいなぁ。今は無理だろうが、このへんはまったくといっていいほど手つかずなのではないのかな。でも文化大革命で死んでしまった人もモノも帰っては来ないってのもありそうだ。

フライングタイガーはいったいなぜ蒋介石軍を助けていたのか。蒋介石軍はチャイナを志向したが台湾に行っちゃったよな、とかとか、考え出すと、そう簡単に過去をひっくるめて「愛国心を養う」ってわけにもいかないことが彼らにもわかるだろう。

だからといって別に、崩壊間際のローマ帝国に北方民がじわりじわりと移動しはじめた、なんてことと同じだというつもりもないし、狙いをつけて全然自分たちとは関係のなかったところに、いくらアメリカ人が昔やったからと言って、王城楽土を作ろうと発想することがいいことだとも思わないが、日本人だけがただひたすら狂人のようだったという話はもうあきた。それはちょうどドイツ人がいついかなる時も全員狂犬みたいなわけもあるまいというのと同じだ。これもまぁ、国連とは何だ問題と繋がるわけではある。


日本にいる人はあまり気づいていないかもしれないが、いつの頃からかこういう話はどうも大量に出回っているらしくて、私にしても私の友人たちにしても、「日本人って恐ろしいのに、なんか会う人たちみんなおとなしいよね・・・」と何度も言われることになる。でもって、その恐ろしい日本人像というのが私たちが考えているよりも相当、悪いがどうも、戯画的だったりするのがなんともかんとも・・・だったりはする。