費用対効果

上の副島氏の文からの引用。

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孫正義に私は言う。それでは、どうして、あなたは、日本だけでななくて、アメリカ国内の電波、通信は、外国の資本には公開されないのか。孫正義は、アメリカで、AT&A と競争する
電話会社や、ケイタイ会社を作ってみなさい。「自由な競争が完成されている国では、新規の参入は、むずかしい」とでも言うのだろうか。 あなたは、ヤフー・アメリカの株式も20%以上まだ持っているはずだ。アメリカでの事業展開をしないのか。」

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いや〜、ホントに。日本の状況ばっかりつっついてないで、そんなにやりたいならアメリカに参入してみたらどうですかね。でもって、アメリカが自由で競争社会だって、まぁ概算ではそうだろうけど、大きな資本が投下された分野ではもう競争なんてできないか、あるいは「企業が」競争したところで使う側、消費する側にとっていいことなんて発生しない可能性はとても高い。詐欺みたいな話、scam storyが横行する可能性が増大しているだけだ。

たとえば、自分たちがどうしてなのかさっぱりわからない間に、その「地域」を統括する電話キャリアが変わって、方針も変わって、プライスも変わって、そうしたら、その「地域」に住うところの個人にはそれに対して抵抗することは事実上まったくできない。でもって、地域によって、競合しているキャリアがないということだってある(私たちはこんなに素晴らしいサービスを行なっています、しかしあなたのところはサービス対象地域になっていない、と)。そういうところだと思うんだが、アメリカって。

ビジネスフィールドにいる人はみんなわかっていると思うけど、アメリカにおけるビジネス上の自由とは、企業、サプライサイドが競合可能な自由であって、より下流にあるところの消費者、個人は供給される側でしかなく、そうなら、まぁなんつーか、選択肢なんてあるわけもない。

電話という、地べたで割って統括されるような公共ものにおいては個人が反抗可能な部分というは、別にNTTが独占的だろうがなんだろうかにかかわらず元々小さい。そこれを上手く「騙して」NTTのみが妙に、世界的におかしいというムードを作って自分がそこに参入していこうというのが新規キャリアの「ビジネス戦略」なんだろうし、それはそれで騙された方が悪いわけだから私はこの人たちのやり方を咎めだてするつもりはない。もとより私たちは資本主義体制に生きているんだから。

しかしながら、だからといってみすみす騙され続けるのもなぁとは思うし、わかっていて煽るマスコミなる存在を私は見過ごすことができない。あんたらホントに汚いよなと常に思う。


とりあえず私がこの孫氏なるおじさんに代表される人と戦うのであれば、こんなことを言ってみたい。


自分の財布から200円節約して社会中に不安な人間を続出させることがそんなにうれしいですか、みなさん?