純ちゃん、常任理事国入りを訴える

9月2日付・読売社説(1)
常任理事国]「『日本の役割』が見えない首相発言」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040901ig90.htm

小泉首相が、今月下旬の国連総会一般討論演説で、日本の常任理事国入りを訴える。」


ほぉ。普通に考えてアメリカが2票になるだけと言われるのは必至の勢いではある。我が国ながらそう思う。私たちは大事な友人です、しかしながら、と踏んばる勢いが昔の人にはどうあれ感じられたが今そんなこと言える人はいるんだろうか?

わりと混同されていることの1つだが、「日本」は何も言わない、このことをしっかり考えるべきだ。日本は発言しない。発言するのは私に似た顔をした誰かその人だ。その人には親もいれば子もいる、上司もいれば友人もいる、そういう人だ。この人が発言できた時はじめて「日本」は語る。黙っていて語る日本はない。


と考えてくると、アメリカ2票説はしばらく抗い難いものがあるよなぁとか思ってしまう。もちろん2票になって良い時だってある。なんでも反対だぁというのは馬鹿げている。このようにマチマチになっていることがなんであれば決断というものだ。で、そうなるためには事を精査しなければならない。事を精査するにはその事に詳しくなければならない。詳しくなってその上常識的な線を主張できるまでは結構な時間と経験が必要だ。ある種の論理を習って応用することは若くてもできるし、若い方が圧倒的に呑み込みがいいかもしれない。いや記憶がやさしいと言うべきだろう。知っているものの数が少ないほど記憶はきれいにいくものかもしれない。聞くだに反証をあげられるためには、記憶とは別の頭の使い方が要る。


ぐだぐだ言ってるけど、直接的にはあまり嬉しい話とは思えない。ただ、ものは考えようではある。国際的な責任が肩にかかっているという事態がある種の一人っ子政策的な国際状況を変えることもあるのかもしれない。