スーダン情勢

Next Steps on Darfur
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A51019-2004Aug31.html

ワシントンポストの今日の社説。スーダン情勢を概観して、結局これまでのニュース記事と同じ結論に至っている。スーダン政府が人道的に問題のある行動をしている軍事組織(militia)のコントロールに対して誠意ある対応をしているって現状報告されている限りじゃ全然説得力ない;それによしんばスーダン政府がそうやってるっていうんだったら、なんでそれを援助するpeacekeepersの展開に反対するんだ。で、チャイナ、パキスタンに率いられたスーダン政府のシンパが国連で反対するとされているからだ、と、WPはいっちょります。先週もいっちょりました。私がいっちょるんじゃないっすよ。


一方NYTの方は、人道的状況のレポートでそれはそれでクリティカルなのだが、最後に、
http://www.nytimes.com/reuters/international/international-sudan.html

アメリカ企業はすでにスーダンの石油セクターへの投資は禁止。
カナダのTalisman、オーストリアのOMVは人道グループのプレッシャーで売却。
外国の利権は、邦語慣習がわからないのでまちがったらイヤなのでママ書くと、Indian state Oil、Natural Gas Corp(ONGC)、Malaysian state Petronas、Chaina National Petroleum Corpなどに限られている、と最後に記載されている。


(タリスマンはスーダンでいろいろなんかあって去年、インド国営に売却して撤退。Talisman pulls out of Sudan http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/2835713.stm


と、おっかなびっくりと言ったらいけないのかもしれないが、なんとなく周辺をいろいろとそれぞれ考えあって描いているのがわかる。


では国内はどうなのかしらと朝日で「スーダン」を入れて検索。なんか尋常でない。
http://asahisearch.cab.infoweb.ne.jp/cgi-bin/common.cgi


サンケイ
リビア機を乗っ取り スーダン到着後に投降 (08/27 23:32) 以降なし。


読売。まめに記事はあるんだが、これで話がわかったらその人はすでに他で知っているとみなすべきだろう。これは新しいから一応メモ。
スーダン政府職員22人、武装勢力に拉致される
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040831id32.htm


ようするに、先週末に介入といえば介入だが騒動をどうするのかについての重大な話あいがあってそれが不調に終ったことがまず抜けている。そして、絡んでいると想定されるプレーヤーの存在の示唆も抜けている。やる気ないらしいこの問題。