保守派乱闘気味の8月

北島くん凄いね。よかったよかった。


それはそれとして、
日本の保守派がちょっと乱闘気味になっている様子。

先週書いた、小泉--金の「空白の10分間」(テレビのタイトルみたいだ)問題で、紛糾している模様。

中西ー西尾ラインは、空白の10分間という、小泉-金のサシ会談によって北朝鮮の要求をのまされるようになったのではないのか、国益にならないどころの騒ぎではないことになっているのではないのか、と論を展開する。

http://blog.livedoor.jp/nishio_nitiroku/archives/5990291.html#comments


(私は、その前に、小泉-金会談の後に、小泉-ブッシュと続くわけで、これを、1)単なるメッセンジャーボーイ、2)金-ブッシュも結構つーつー、という設定の方が状況から考えて合理的だろうという派。でもこれはアメリカを盛大に疑うことになるので、普通は誰も言わないかもね。あはは。)


で、興味深いのは、中西--西尾ラインが問題視している「空白の10分間」のメディア露出がどうやらとても限定的であったこと。

そして、ドイツのクラインなんとかさんが、このラインの提示こそが北朝鮮の放ったディスインフォーメーションだと主張しているらしいこと。で、その根拠が凄い。


< とこう分析する私はやはりドイツ在住35年の経験で、
何ごともまず疑うことを知ったからでしょうか >

http://blog.livedoor.jp/strategy001/


笑ってはいけないんだろうけど、なんか両方とも、あるいは三方か四方かとにかく登場人物が何かこう、なんでしょう、理性的でない(^.^;;。


どのみち会談の中身なんて公表でさえも戦略的に決まっているのだから、すべての評論活動は推論に基づく。そして推論がどれだけ理性的で合理的で、あるいは常識的であるかによってその価値が決まる。と考えた場合、中西先生は、状況証拠(例えば朝鮮総連への急な接近、ビザ、選挙権問題の露出の緊急及び集中度の高さ)、つまりバックグラウンドをおさえて、その前、あるいは小泉自民党がそうであると言っているところの発言を並べ、その差異を論じる。そして、ではなぜこうなったのか、その1つの理由として、10分間の空白があると言われていること、といった展開にすればよかったのではないのかな。


そうすれば、問題の在り処がぼやけない。問題は朝鮮政策に関して、言明された部分と現実の行為が乖離しており、さらにその進路は多くの日本人にとってもしかしたらいいことにはならないのではないのか、ってところにあるはずでしょ? そうでないなら放置なんだから。いいよ、ひょっとしたら小泉氏と金ちゃんは意外と馬があって、実は仲良しだってのでも、私は。単純にそれによって日本、朝鮮半島の2つの国の国民が騙されたり、めっそうもないようなことになったりしない限り、つまり個人としての行為の範囲をコントロール可能な首相を抱いているのだとしたら、私は空白が2時間でも別にいい。(違いそうだから問題なんだが)


さてさてしかし、日本のマスコミ状況は酷いものがありすぎる。