ジェンキンス氏とベトナム、恩赦とUS

ジェンキンス氏が来日受諾 「小泉首相を信用したい」
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/charles_robert_jenkins/


受諾って、宣言受諾じゃないんだから何もかように大仰な言葉を使わずともと思ったりもするけど、ジェンキンス氏首相の来日要請了承でもすわりが悪いか・・・。いや、こっちの方がいいと思うが。ま、acceptって意外に思われるかもしれないけどかなり訳しづらい語だったりする、そういえば。たぶん、だからこの頃人々はかなり平気で「アクセプトする」って言っているのだろう。


それはともかく、ジェンキンスさんにも曽我さんにもなんの恨みもなく、かつ、こういうことを言うのは申し訳ないが、噂に聞くかの国でジェンキンス氏が言ってもいいよ、と言うということは当然に、あの太った大将がそのように判断したと考えるのがまずは定石。だとしたらなんででしょうか。

そうしてまた、純ちゃんは、これに対して「I guarantee」とか言ってきたんだよね!


米軍に本当に働きかけるのか? この、イラクでの戦争でばらばらばらばら脱走兵やら脱走希望兵やらを抱えている米軍に?


で、ですね、これがどうこの件とからんで来るかはちょっと不明だけど、一昨日のトロントスターにジェンキンス氏の家族が大統領に恩赦を願い出たという記事ができていた。

Family seeks pardon for army deserter
Ex-soldier defected to North Korea in 1965
http://thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&call_pageid=971358637177&c=Article&cid=1089497419002


記事によれば、家族は恩赦がまったく認められないってことはないだろうとコメントしているらしい。短い記事なのでそれ以上掘り下げてはいないのだが、どうしてそういうことが一応言えそうな気がしないでもないかというと、ベトナム戦争に関してとりあえず恩赦はなされているからでしょうと思う。あの当時徴兵を逃げた人が一人や二人じゃなくて、ものすごーくいた。万のオーダーで若いアメリカ人たちがカナダに移民しているのはまさにこれがらみ。で、戦争が終った後、これらを放置するわけにもいかないから(なんせ負けたんだから強気で脱走兵を責めるわけにもいなかったりするんじゃないのか?と想像)いろいろあって、clemency pardon、多分これで「恩赦」といっていいんだろうと思うんだが、これをUSはベトナム戦争に関してやったのだそうだ。私が判断してるんじゃなくてStars and stripsの記事が言っていたのを前に読んだ。後で探して、ご紹介します。なんか、このアイテムってカナダ当番のマンデトリーらしいんだな、どうも。


それはともかく、しかし・・・。考えようによってはアメリカにとっては思い出したくもない話しだと思うんだが。どうだろ? イラクでの兵の士気にかかわるのは言うまでもないが、全国民的な士気にも影響しそうではないのだろうか? とても深刻に。なんというか、アメリカにとっての不名誉な昔が、今のイラクでの不名誉さの上に直接的におしかかるようなものなわけで・・・。


そ、それを純ちゃんは求めるんでしょうか? というか、そもそも「保証しまっせ」って言ってるんだよな、いいもくそもなく。これって、なんなの? 

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首相には「脱走罪」で訴追方針を示している米国との詰めの調整を急ぐことが求められる。
政府は腹部の治療目的でジェンキンスさんを来日させれば、米国への身柄引き渡しを回避できると判断しているが、「絶対保証できるという状況ではない」(外務省筋)のが実情だ。

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このいい加減さは何? 誰も確信がなさそうなのだがかなり思いきったことをしている。