カナダ軍兵士への「友軍」誤爆有罪に

カナダ軍の兵士がアメリカの「友軍」に誤爆された件で、ついにアメリカ兵の職務怠慢で有罪、書面の訓告と罰金が課せられたそうだ。

http://edmonton.cbc.ca/regional/servlet/View?filename=ed_ppcli20040706


事件は2年前の春アフガニスタンで起きたもので、誤爆、単なるミスじゃない、そのパイロットは余りにも酷い行動を取った上にその上傲慢じゃないかというのでカナダの新聞はこの2年間、忘れずに報道していた。

伝えられている限りでは判決は遅すぎるし、軽い話しじゃんかと私なんかにも思えるけど、とりあえず遺族の一人は、この事故があからさまな間違いで、このパイロットが命令を無視していたことがはっきりしてよかったと言っている。

これを読みながら、「えひめ丸」のことを当然ながら思い出した。ワドル船長は有罪にはなったはずだが、それ以前に初期の対応から何から何まで、あんなに腹の立つ事件もまたないものだった。友軍間のパイロットではなくて、漁船に乗った高校生の話しであるにもかかわらず、我が方の政府はものすごく遠慮がちに対応していたというか、そうだ、ゴルフをやめなかった首相というのもいたんだな。なんだったのだ、あの事件は。


しかもその上その後ひきあげまでの間には、米軍は謝ってるんだし、よくやってくれてるとか、日米関係を考えれば感傷的になるのはよくないとかそんな主張もあった。あれは一体なんだったんだろう? 考えてみるまでもなく馬鹿げている。事故といっても、リーズナブルに考えて仕方なく起こったというよりは、エラク怠慢な環境で起こった事故を正面から批判できなかったのだよな、あれは。個人的には、日本人は「謝罪」さえすれば責めない、責められないことをわかってわざと派手に謝罪したおしているのじゃないかとさえ思ったほどだった。こっちの人だったら、なんせ、問題は謝罪じゃないです、なぜそれが起こったかを知りたいんです、っていう問題展開が謝罪だから実質的な行為を伴わないとダメだけど…。


★この機構については「謝罪と弁明」。別にこの事件を書いてるわけじゃないですが。
http://kawakami.netfirms.com/t081903apology.html


あの直後に映画「パールハーバー」があって、その夏をすぎて911があった。もうすぐ3年だ。