選挙速報(その1)

さて今日はカナダの総選挙。早い時間に投票がはじまっておわって、さらに人数も少ない大西洋岸は既にだいたい終わってオンタリオケベックの票が開いているところ。BCなど太平洋岸はようやく投票所がしまった時間。across the countryというけど、いやあ、ほんとに広い。

さてこれまでのところは、私がもし夕刊のタイトルを決めるなら、

保守党大危機、伸びない!

でしょうか。いやぁ、伸びない、保守党。
とはいえ、一般的には西にいけば(一か所飛ばして)強いんだからここからだとは言える。

しかしのかかし、人口配分では大票田はオンタリオケベックなのでここで追い付かないとまずいだろーなのだが、現在のところダブルスコア的になっている。

結構予想外じゃなかろうか? 

しかし、リベラルは強い。
が、というよりも、ここは保守の選挙が下手すぎるとも言えるんじゃないのかなぁ。

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元々自由化、民営化をパブリック(つまり人々)に対して発言するということは、選挙民に対して、何もしてあげることはありません、とか、産業化すればきっと良いことがありますと言うに等しいのだから、その代わりに自由化にとっての好ましい側面、ルールのある競争、つまるところ公平であることを高く掲げなければ追い付かない。自助努力という言葉でも同じだ(保守らしく伝統、歴史というのも悪くはないがそれを財布のヒモの固い都市民相手の国ではなく州の選挙の争点にするのは難しい)。

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これは去年の州選挙を真面目に観察した結果の私の述懐なんだが、基本的に今でもそうだと思う。
http://www.shobunsha.co.jp/html/owaranai/11.html

保守というのは安全保障が問題にならない限り追い風はない。だから策がとても大事なんだが、わかってないんだよなぁ(また私にこんなことを言われている)。

なんでこう、選挙が下手なんだろう。って別に私は保守党万歳じゃないですけど、対抗馬がいなくなってリベラル独裁なんてまっぴらじゃないか、って思うから困惑する。