宗教ファクターと分断統治

Soreda2004-06-28

明日は投票日。どうなるんだろう?

(*昨日分に引き続きカナダの政党の党首ご紹介。これはNDPの党首ジャック・レイトン。明日は多分喜んでいるだろう(^.^;;保守党党首です。CBCまた借りました&借ります。ごめんして。)

しかし日本でもそうだけど選挙というのは一体何に投票しているのだろう。

カナダの場合は過去の歴史を見てもわかる通り、党と政策が一致していて、選挙とは政策を選んでいると考えている人が多いように見える。二番目の特徴は、どうあっても独裁はやらせないという態度。split voting分割投票もこの一部でしょう(スプリットの場合は、州と連邦で同じ党にやらせないという意味)。

これはある程度「熟練」した投票行動だ。また、オープンになった情報に対して、何割かの人は常に咀嚼力に難があり、何割かの人は混濁したとしてもマジョリティは意志を持って政策を審判していると理解されてきた。

これはあくまでブレはあって中央価がそうだ、ぐらいだったとしても。

が、だんだんそうではない選挙になってるのじゃなかろうか、って気がとてもする。再々書いているように、別の動機で国政を考える、はっきり言えば政治的に未成熟な人がどうも増えていないのか?と思えるのだ。

国家をビジネスのように考えるとは、表現はいやらしいかもしれないが、マクロ経済的に考えない限り、よほどの大金持ちを除いてはもはやどうにもならない世の中なんだからしょーがないじゃないか、と私などは思うのだが、そんなことを考えている人ばかりではない。

そして、そういう人じゃない人びとの最大供給源は宗教関係の人。

もうひとつは、殆どの場合この関係者と重なるのだが政治的に未発達なところを出身母体としている人。この場合は、政治家に裏切られた歴史しかないから、政治家は嘘付き、税金を払わないのは正しい等々と固く信じているらしく見える。はっきりいって、なんで皆さんが難民として最初のいろんな保護が受けられて、次に無償の教育機会があるのか知ってますか?と思わずいいたくなる人がごろごろいる。

移民ばっかり責めているようだけど、一方が過剰に宗教を持ち出すと、対抗的に宗教に「退化」してゆく人も発生する。ってか、この数年のアメリカは前の数年に対しての反抗だったと言ってさえいいかもしれないぐらいだ。

これってつまり、divide and ruleだ。なんで多くの人はこれに気がつかないのだろう? 

クリントンは不道徳だと大真面目に語る人が先週から散見されている。やっぱりなぁと私は思うのだった。