海の向こうの攘夷派健在
いやいや興味深い。
一昨日、911委員会が勢い込んで調査していると書いたけど、その続きが昨日あって、
The Plain Truth
http://www.nytimes.com/2004/06/17/opinion/17THU1.html
17日の社説。
イラクとアルカイダ、サダム・フセインと911がリンクしているという証拠は全くないという結論を2001年のテロリスト攻撃を調査している委員会が結論した。
今やブッシュ大統領はアメリカ人にこれを違った風に信じ込ませたことについて謝罪するべきだ。
と、いきなり冒頭の2ラインで述べていた。
まぁ、もう今までさんざん言われて来たことではあるけど、公の委員会の結論を基に主張しているという、これだけでも興味深いのだが、さらに興味深いのは今日になってやってきた好例の「編集部へ」のレター。
まったくだ、という人がいる一方で、911以降の状況で確実なリンクがないと仮定するのは難しいとか、サダムは自爆者の家族にお金を送っているっていうのよ、これはテロリズムの促進及び支援じゃないの?といった反論にはちょっと足らない反論が寄せられたりしている。自爆者の家族を野ざらしにするよりよっぽどいいと思うけどな、私。
どうも多くのアメリカ人は寝ぼけたままであるらしい。
個々の瑣末な問題以前に、一体何がどうしたらアフガン、イラクにあれだけ爆弾を投下していい理由になるのかを考えるに至っていないというのが最も致命的。もはや付ける薬はないんだろうか。でもまぁこの人たちはここ半世紀ずっとこうなわけで、その疑問に至ることはここでは根本的にタブーだと言ってもいい。アメリカって他人には開国を、だけど、自分はごちごちの攘夷派だし。