深刻すぎて鼻血もでない。
秋山收内閣法制局長官が、イラクで編成される多国籍軍への自衛隊参加について、
「我が国が主体的に業務をやるかどうか、一定の要件を満たした時に業務を終了できるかどうか、という判断ができるなら、多国籍軍に一員として加わることができる」
と、述べたそうだが、
自主撤退可能なら多国籍軍の一員に…法制局長官が見解
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040614ia02.htm
とこの成り行きに並々成らぬいじらしさを感じるのは私だけか。
なぜ、「多国籍軍の一員に」なのだ?
問題は、我が軍はイラクに今後も駐留することはできるのか否かではないのか?
その法制度面からの答えをこのおじさんが持って来るのが筋なわけで、メンバーになるかどうかは法律には書いてないと思うぞ。
ここがへんだから、参加すべきか否か、まるでオリンピックみたいなことを真面目に考えて、バイアスとして、「やっぱ出た方がねぇ」に引き込まれる(なんてことはないと思うけど、わからんよぉ)。
と、お返事は、
安倍幹事長「多国籍軍、日本の独自判断で撤退可能」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040614AT3K1301113062004.html
なのだそうだが、そういうのなら、一度撤退してみたらどうだろう。できるかどうか。
そもそも、ここで皆様がお話に成る前に、純ちゃんはブッシュに、出すよ、と言って来てしまっているわけで、今やっていることはいわば「ま、役所ですから書類は書類として、ええ、嘘でもね手続きは重要」のそれだ。
ここをまず問題にしなかったのも凄いことなんだよなぁと思うんだが、与党独裁体制になってしまっているから、それをやったとしても多分「ま、お約束ですから」になる。
野党といっても結局野党のプレゼンスは限りなくないのだ。
深刻すぎて鼻血も出ない。