私物化と制御系:歴史、そしてブログ

朝起きた時、どうしてこんなに目が疲れているのだろうかとちょっと戸惑った。文字通りの寝ぼけ眼でバスルームに移動しつつ、ああそうだエジプトだと思い出す。強烈に熱心に見て、読んだのだった。

トロントダウンタウンにある「ロイヤル・オンタリオミュージアム」で、2月の終わりから「Eternal Egypt」展が行われており、それが今週末で終わり、私はどん詰まりになってでかけていったのだった。展示物は大英博物館収蔵のもので、カナダでは初めての展示。

http://www.rom.on.ca/exhibits/egypt/

ということは多くのカナダ人にとってこれは初めてのエジプトものとの遭遇ということになるのだろう。私にはそのことがとても重要であるように思える。

前から思っているんだけど北米の人って、世の中に、という時、地理的に考えることは得意だが(これさえ得意でない人の方が圧倒的に多いが)、歴史的に考えるのは不得意な人も多いんではないのかな。特にアメリカ。なんせ自然発生的に共同体がくんずほぐれつしてない上に、そういうところで育ってないから、過去の層があるといいう意識は育たない。根本的に「いろいろ」ありますの「いろいろ」が過去の堆積物から来るという発想ができない人は多いのだよ。「いろいろ」ありすぎる純ちゃんも問題だが。

エジプト展を見たからといってそれが直るっつもんでもないだろうが、ないよりはいいでしょう。で、確かアメリカでもエジプト展をやっていたような気がするとgoogleしたら出て来た。2002年ワシントンだそうで、それが巡回していて現在はミルウォーキーだそう。

http://www.nga.gov/exhibitions/2002/egypt/

こういうモノを見てメソポタミアを攻撃しているという意味が少しでも前より違うものになるといいんだがなぁ。しかし、まさかそれらを「美術品」としてなんか見てないだろうな。いくらかしら、とか、ウチにも欲しいわとか・・・。

大英帝国盗品博物館はそりゃ悪いには悪いが、時々思うんだがよく各人が「私物化」しなかったものだ。ウチに置いておこうロゼッタストーンとか。やっぱりそのへんは歴史民なのか、それとももっと深い訳があったのか。