あまりこう見たくないような気がするその訳

◆<参院決算委>小泉首相と岡田民主党代表が初の直接対決

で、純ちゃんが「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と言ったらしい。

ジャスコ岡田は真っすぐ怒ったそうだが、私はもっと見たくないものを見ている気がしてしようがない。だがあまり個人の生育歴を推測するようなことはやりたくないので、ジャスコとは別の方向で真面目に考えてみる。

人生いろいろ、とは何か。

everyone has his own way to goとかそういう感じかな。でもそれだと、みんなそれぞれ、になっちゃう。

しかし lifeがいろいろっていうのも理屈を考えて来ると意味が不明瞭だ。lifeがいろいろ、だと、人生にはいろんな局面がある life has always ups and downsみたいな意味にも見える。*1)まちがってます。

つまり個人の人生の内部がいろいろなのか、個人複数の人生いろいろなのか、「人生いろいろ」からは判断できない。が、まぁ、会社も社員もと来ているのだから、個人複数の人生いろいろ、かなぁ、でもあるし、もひとつオマケに、その上その人の人生にもそれぞれありますしね、みたいな、ダブルでいろいろとも考え得る。突き詰めて考えてみれば何を言っていることにも全然ならない、ものすごく漠然とした、言ってみれば公案の正解を支える論理(つまり、諸行無常諸法無我)みたいなもんだ。

で、発話の主の純ちゃんは自由主義者だそうだが、かつ諸行無常主義者で、それはつまり、何ものも留まることはできない、everything is in fluxみたいな説を支持していることになるのか。

ただ、17,18世紀の西洋の自由主義者は表裏で調和を信じている、つまり自由調和主義者(だから神の見えざる手なわけだ)だった。

また、諸行無常諸法無我には、一切皆苦涅槃寂静がついて、とらわれは何もありませんのフェーズまで用意されている(少なくとも修行メソッドとしては、どうやって実践すんだ、は置くとして)。

しかし小泉氏にそういう感じはしない。なんとかなりますよ、っていう安心感を彼は持っているか? ってことはなんかこうこの人は、巷間言われているのとは全く違って、実は相当に破壊的な思想を持っていると考え得るわけで、ノラリクラリなんじゃなくて、これが芯なのじゃないのかと私は戦慄を感じる。ブッシュを笑ってる場合じゃなかったね。

1) 
すみません。このへんが英語力がないっつーかネイティブじゃないっつーかですね。

life has always ups and down
それを言うなら、

life has (always) ITS ups and downs
だそうです。

ま、今までも間違いだらけありありだろうに今日に限ってなんですが
今日に限ってわかったので、訂正しておきます。