対日投資と言ってもいい時期が来たということか?

上は昨日の朝記事を見て、へ〜と思って書いたことだったが、冷静に考えてみると、長銀前期、長銀後期から、とにかく米軍ならぬ米国勢は日本に手を入れるためにいろんなことをしてきて、今に至る属国論、外資がからむとおかしいぜ、になっているわけだ。

ただ、日本人だって別に外資と見ればすべからく敵だなんて思っていたわけではなくて、ごく普通に受け入れられていたものもあった。金融にしたって個人資産ターゲットで山のように証券系が日本に来て、パイが大きいわけですからいろんな会社が様々なアプローチをかけているわけです、と、そうだ実際私はそういう証券会社に務めている友人もいたのだったが、みんな、ええ、そりゃターゲットですと言っていて、そこには特段の悪意があるわけではなかった。それはまぁそうだろう、ではある。日本の個人投資家さんが(といっても普通の人じゃない。機関のような個人だ)儲けたいからそれを支援しているだけだ、というのに文句のつけようはない。

ところが、長銀のケースなどまさにそうだが、それって正しい競争だった?というものが現れる。もちろん、米国勢は酷いが、それにお土産を付けてる日本政府というのの怪しさは殆どもう疑いようもなくなっていった。ただのボケかと思った人もいるだろうが、知れば知る程そういうのじゃないことがわかるだけだった。そしてこのモデルのおいしさで、次から次から政府をからめようという動きになっていって今に至る。というか、今になってようやくわかった、というべきフェーズだ。

だから、今さら何を?なのだな、実際は。
もうミッドウェーは終わりましたって頃になって、知ってますか、今戦争中なんですが、といっているような間の悪さだ。

どういう意味なんだろう?

もうこういう時代ですよ、みなさん、と日本国民に訴えているのか? それとも、本当に、個別案件で日本の企業なり個人がアメリカに資金調達を願っているケースがあるのか? 聞いたことないんですけど。想像できますか?・・・映画とかゲームとかそれ系のビジネス・モデルならわかるけど、それは対日投資の範疇に入るのかな。どうだろう?

そもそも個別案件以外の、銘柄という意味では個別だけど株式市場に流れるお金だって今やガイコク人プレーヤー、いわゆる「青い目」が来なかったら爆発的な値上がりもないってのは株屋さんたちの普通の認識でしょう。この動きにくっついて売買している個人ディーラーはいっぱいいると思う。個人じゃなくてもそうだけど。そういう意味じゃ、投資してくださいなんて言われずともちゃんちゃんと投資されているのだ。

あるいは、既にある種のルートができあがっていて、それを肯定するために、ええそうです、時代は対日投資ですからと言っているのか? 役人からめてのそのための証拠づくりと。

考えれば考えるほど、へんだこれは。

それにしても一国の政府がいいカモって、考えてみれば凄いことだった。でもって、その政府は未来永劫変わらぬごときの政府だ。どう考えても先進国じゃないな、このスタイル、なんだが、後進国にはないほどのカネがあるというんだから、もうどこにも例はない。現代のカモは鍋まで背おうとかそういう感じ。どうすりゃいいのよ。