またユニークになっている[暫定総括]

この「ユニーク」さをどうしたらいいものか。

今般の事件で人々が口々に言ったのは「テロリストに屈するな」だった。

これは概算では湾岸戦争の後遺症で、もっと前には赤軍派とかいう、私にはなんだかよくわからない深情と心情と信条を持った人々の活動によるものでもあったらしい。

ここでの「にがい」体験から、こうしちゃいかんという「教訓」が残され、それは自主的に判断したものというよりも、「そうあるべし」の方針となった。そう、教訓とはそういうものだ。考えの足りない人が取る手口だ。

それはいいとして、テロに屈せず自衛隊を引き上げないとキッパリ語ったことで、ともあれこれで「世界標準」になったのだと語っている人がいる。

ところが、パウエル氏の言を先に引いた通り、今度もまた実はどこか「世界標準」からずれているのだ。それは、政府が自国民を守るとまずいわず、とにかく自衛隊を出しっ放しにすることに情熱を傾けたからだった。

この話は今のところあまり世界中で知られているとは、う〜ん、言えないと思う。アラブの人を含めて、非常に多くの国と地域の人びとは、比較的平和で暮らしやすそうに見える先進国の中に、自国民を守るとの宣言が先に来ないとか、誘拐された人の家族が首相に「語ることはない」と言われて拒絶されるという事態が起こっているというのが、ピンと来ないのではないかと思う。だから、記事にしようにもできない。こっちで配信するために、どんなヘッドラインを書いたらいいか、わからんのだと思う。日本にとっては国際社会との問題にみえても、実際には思いっきり世界性のない話題だと言えるのかもしれないなぁなど思う。

そしてこんなことが起こる。

イラク主権、国連主導の暫定政権案…米が方針転換へ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000013-yom-int

本人は勝手に=自由に変われる。自分で決めたから。

こういう場合、付いていった方はどうなるの? 国連など頼りにはならない、米国主導だと言い張ってた人たちのこと。

日本に残ったのはヤケに好戦的な論調だけ、になってたりしないか?

だとしたら、またまた、「ユニーク」になっている。