メディア鎖国をどうするのか

大中東構想:
米政府が日本に協力を要請 資金協力念頭に

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040323k0000m030146000c.html


この構想のすごさよ。
でもって、「中東」というのがどこからどこまでなのか、全然決まってもいないらしい。

それは丁度、日本の防衛範囲が決まってないのと同じか。

今、パキスタンあたりで「アルカイダ」勢力とのドンパチが激化しているみたいだ。しかしそのメンバーというのが誰なのか実はよくわからない。この間ひとしきり伝えたカナダの「アルカイダ」家族のおとーさんも、パキスタンの銃撃戦で死んだ「と伝えられている」。このへんの曖昧さは今のところどうしようもなさそうなのだ。今回の一部はウズベキスタン人だったというニュースも見た。普通このへんのことを「中東」とは思い付かないかもしれない。

でもって、そこが中東なら、結論として、あるいは可能性として、イスラム過激派、しかし実は普通のムスリムのいるところどこでも「アルカイダ」でOKかもしれない、とも今のところ想定できるわけだ。

だからこそ、「アルカイダ」って何なのか、この舞台裏を知っておくことは、その語にのらずに、例えばちゃんと地域で言うとか案件で言うとかするためにもひじょーーーに重要だろうと私は考える。

さてしかし、この構想。誰も成功するとは思ってないだろうが、日本に協力を要請、と来られると、今のところ、誰が断れるのだろう?という恐ろしい状態に日本はある。

しかも、丁寧に追いかけているメディアがどこにも存在しないから、異論を述べようにも異論の橋頭堡がない。

現地=パキスタンというのも正しいようで正しくない。現地=アメリカのメディア、と考える方が事実上正しい。ここが恐ろしい点でもある。

今はもしかしたら大丈夫でも、この状況がどんなに危ないか・・・と考える私はもうなんかこう、少数派なのか?としみじみ思う今日この頃。

くどくなってきたから今日を限りにこの話題は私はしばらく考えないことにするけど、今現在日本を包んでいるのは、要するに「メディア鎖国」をどうするのか、という問題だと私は考える。