地のない歴史はない。イズムを防ぐためには地にこだわること

ハイチ大統領:
経済低迷で黒人主義へ 独裁者と同じ道
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/
20040304k0000m030094000c.html

やっぱりわからん。出ているものが少なく過ぎるんだろうと思うから即断はしないでいようと思うけど、この記事は、大統領が黒人至上主義になって、経済の不成功も過去の植民地のせいにして人びとの不満のはけ口を作って独裁者になる
(より改革的な人の口を閉ざす)ということじゃないか、とまとめている。

一般論としてはあり得ると私も思う。しかし、そんなことでアメリカが介入するという、それがわからん。ハイチの暴動なんて恐くないでしょ、アメリカ人にとって。あり得るとしたら、難民化してフロリダに大挙して上陸されるのが迷惑だ、ぐらいか。

あと、あり得るとしたら、影でこの大統領=ハイチだけじゃなくて、周辺域で同じような、黒人至上主義的なものが起こりえて、その暴発が恐かった。そしてそれはアフリカにも波及する、その上それは容易に、黒人でもないのに、ミドルイーストに波及するという動きがあったとか、かなと思う。

私はこれは、だから、この動きがもしあるとしたら、やたらにマイノリティという語を使う人びとの動きかな、と、そうなるとある種の民主党対策by共和党、かなとも思える。

マイノリティを大事にしましょう、って、これだけ聞くととてもいいことにしか思えないのだが、実際、時間と場所を捨象しないである地面にこの考え方をインストールするというのは、私の見解では、百害あって一利なし。最終的には、資
本主義の中でも始末の悪い金融資本主義=ハゲタカになってあちこちから搾取するのが大好きだ、のために働いているようなものだと思う。

どうしてそうなるのか、は、一見まったく畑違いの話に見えるでしょうが、このへんを読んでください。
http://www.shobunsha.co.jp/html/owaranai/13.html
(棒倒し、13回)

人から尊厳dignityを奪って、インターナショナルな存在にするなんてできない。理論的にはできても、実際人には身体があるのだから。

それにしても不思議。インターナショナリズム社会主義って全く逆の思想にしか思えないのに、なぜここまで混乱しているのか。理由は歴史にしかないと思うんだな。地のない歴史はない。