世の中変わった。ハイチの大統領「米国によるクーデター」と言明

■2004/03/02 (火) 米大陸の人はこの手の話題に「すれてる」かも

ハイチはどうなっているの?
基本線は、中南米によくあるように、民衆選出の大統領と、それがイヤになるか 邪魔になるかするとしゃしゃりでるアメリカ(その他欧州勢)という構図で見る べき問題だろうな、と思って読んではいるが、もう一つわからない。

わからないのは、大統領で辞任を要求されているアリスティド氏は、本当にハイ チの人びとの辞任を要求されているのか・・・というのがもう一つわからないか らだろうと思う。

氏は、奴隷と主人しかいないと言われるような社会の中で90年に圧倒的な支持 で大統領に当選。しかしクーデターが起こって亡命して、その後アメリカの強力 な援軍で舞い戻るのが94年。

だから、最初こそ民衆の支持があったが、期待したものの結果は単なる独裁制だ った、と民衆が反発している、と書く契機は含み得る。つまり、だいたいいつも そうであるように、リーダーとは欧米の傀儡か、でなければ、フジモリ氏がそう だと言われたように(どういう理由であれ、カウンター米軍であれ)独裁化する んだ、っていうパターン。

しかし、なんかへんだと私が思うのは、アメリカがそのアリスティドをもうダメ だ、あんなのはもうどうにもならない、ギャングだチンピラだと言っていること。

こうなると(笑)、なんか、それって、邪魔になったから焚き付けたりしてない? なんて考えてしまう。独裁とは、カウンター米軍だったりしてないか、とか?

日本の新聞では、この当たりに一点の疑いもなく、米国の軍事介入で大統領に復 帰したアリスティドが民兵を使って野党勢力を弾圧するなど独裁的性格を強めた ことに今回の混乱の原因がある(読売)と、言い切ってしまうわけだが、北米的 常識からは、なんだかな〜、そもそもこの組み合わせ、アリスティドとは何だっ たのかに疑念が行ってしまう。

この地域で、不正だのへちまだのに国際世論が迅速に対応したことなど、見たこ とも聞いたこともないと言ってはいけないだろうか?

意外とへんな書き方をしているのがThe Economisthttp://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20040214/KOKU-0214-05-02-46.html

失礼しました。URLがまちがいでした。以下がそれ。

http://www.economist.com/agenda/displaystory.cfm?story_id=2474164


次はベネズエラのChavezかもってことを示唆し、ボリビアの大統領が暴徒 に辞任させられたのがつい5か月前だ、と書いている。ということは、ハ イチを単体の暴発と見ていないということだ。

ということは、一筋縄のわけはない、っていう風にしか読めない。