解放の神学ってことは話は相当でかいわけだな、と思い至る

で、さらにハイチ。

今日のダウンタウンに出回っていた無料新聞の記事は、あっ
さり、米軍に連れ去られた説になっていた。

無料新聞というとちゃちいもの、と、まぁ考えてもいいけ
ど、しかしね、実際に人の目に届くという意味では既存新
聞と同じか、もしかしたら確実でもあるからあなどれない。

と、帰ってきてアリスティドをgoogleした。おお、だった。
この人が神学者だという話は知っていたが、それが解放の
神学なるものだったとは、夕べの段階で頭が働かなかった。
無知でしたね、いやはや。

解放の神学について私は説明できるほど知っているわけで
はない。が、解放ー神学は私には形容矛盾としか思えない
という頑固な見解から、かなり腰の引けた見方が優勢。た
だし、当然のことながら、中南米という状況から考えれば、
こういう見解はやっぱり必要ということだったのか・・・
という理解はあるつもり。

が、ううう、やっぱりどうしても、神学って結局は上から
規定するものとしか成り得ないもの(そうでなければそれ
は神学ではない)、メタ規定型なんだから、個人として見
た時には、それがまして政権と一体になったら、ヒツジ養
成ギブスにしかならんだろう、というのが基本的な私の考
え。

それはともかく、しかし、そうであるのなら、問題はハイ
チー米軍というのは、看板であって、南米、アフリカーバ
チカンなのかな、など考えてみたくもなる。

去年だったか、現法王の軌跡を辿るという麗しげなタイト
ルで2日連続のテレビの特番があった。1部は、この法王
ファシスト嫌い(とは言うものの、要するに共産圏嫌い)
を褒めてるもの。

私の見解では、法王がポーランド人だ、ポーランド人はカ
トリック揃いだ、そしてソ連も大嫌いだ、→アメリカ万歳、
という、実にバカバカしいほどのマインドセットを拵えた
大役者としか見えない。(と、これを言ってポーランド
から大顰蹙を買っていたがこの頃一部賛意あり。)

2部が、法王庁の体質。なんで法王がなんでも決めちゃう
の?と、民主主義的ではないという表現を使っていたが、
極めて原初的なプロテスタント的発想=個人主義招来型、
からの疑問が述べられ、そのついでに、南米、アフリカな
どの神父たちから法王に対して疑義がつきつけられている
光景が盛り込まれていた。と、つーことは、ここにバトル
があるのだな、と理解。

だが、これをつきつめたら陰謀論者になりそうで、ちょっ
と恐い。