今さらですが「ジョイ・ラック・クラブ」はいい

2004/02/20 (金) 今さらですが「ジョイ・ラック・クラブ」はいい

私はあきらかに今夜は何かしようとしていたのにすっかり忘れてしまった。夜のニュースの後テレビをつけっぱなしにしていたら映画がはじまった、
だいたいつまらないと思っているから普通見ないのに、2分ぐらいで、おおこれはとちょっと思い、5分ぐらいですっかりテレビの前に座っていた。

で、「ジョイ・ラック・クラブ」という90年代のはじめの映画で、多分ご存じの方も多いのでは? アメリカでベストセラーになったチャイニーズ・アメリカンの作家の本の映画版。移民一世の中国系というよりマンマ中国のお母さん4人と、すっかりアメリカ人になっているその娘たちの話。お母さんたちの中国時代は戦争中。だから、なんとなく私としては、半分は日本の映画を見ているような感じもあった。

最後なんか、泣かされるのがわかっていても大泣きして見た。で、泣きながらとても不思議な気がした。どういうものなんだろう、なにかとっても
知っていること、馴染みのあることで泣いている気がして、これがきっと文化背景というものなんだろうなぁと、そういうことらしい。

親が子を思う、っていうテーマで、日本のサイトを今見ると、普遍的みたいに書いている人がいるけど、多分それは、日本と中国という「外国」で同じだったためにそうだ、と考えているんだろうけど、多分それはちょっと違う。この親子感覚は北米では、ちょっとない、ヨーロッパ原産北米5世代みたいな人にストレートに理解されるとは私はあんまり思えない。要するに東から東南アジア、だと思うな。中国文化圏ってこと。

もちろんストーリーの間中、日本との近似に感心しつつ、もちろんドヒャーで差異もあった(中国の第一夫人とか第二夫人とかの話は他でも見たけど凄い)。

でもでも、今の若い日本の人はもっと差異の方に目がいくのかな? 要するに、日本にあった、そして部分的には今もある、ものの考え方、表現の仕方(ex.良い子にしなさいよ、おとなしくね)とか、ある種日本の秘密なんじゃないのか(笑)っていう、「呪い」めいた、迷信めいた感触。死人
は呪う、日本じゃこう表現しないで即怨念とかだけど、そういうのが一世の中国時代として表されている。「古型」で同一判定みたいな感じがとてもした。

これはいい。DVDを買う、ってか、本も読みたいと久しぶりに思った。
そして私はこれを、ここの多民族各種に見せて各種統計を取りたい(笑)。

t*t 関連サイト
こういう話よ。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10691/story.html

それから、ここのレビューが興味深い。
英語版ヤフー
http://shopping.yahoo.com/p_title_actor_1800195748;_ylt=AlmeyCESWugMswlnbh5GgHOUlgwD?clink=dmvi-filmots

わからない、っていう人がいる一方で、丁寧に見てくれる人がいて、アジア系アメリカ人はなんといっても、典型的にアメリカで描かれるアジア人になっていないことをとても歓迎している。