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■2004/01/26 (月) Raid?:「アルカイダ」舞台裏はさらに続く
raid、奇襲という語がまず真っ先に頭に浮かぶのだが、RCMPというカナ
ダの警察がジャーナリストに奇襲をかけたぁ?と、見出しを見た時、なん
のことだ??? と理解できなかった。
話を読んで行って、ああ、とにかく突如捜査に行った、かなり暴力的な感
じで、ということはわかった。でそのまま1日放置してさっき辞書を引い
た。家宅捜索と出ていた。しょええええ、これ、両方を同じ語で扱えって
かぁ?と、私は事の本義よりも、こっちに驚く。
奇襲作戦と、家宅捜索じゃ全然違った印象なんですが、どっちも同じ語で
扱うのねここらの人。でもって、ものすごく強硬に非難されています、
RCMP。やっちゃいかんことをした、っていうのが法的にというか、心理
的精神的道徳的にいかん、っていう感じさえ受ける。
騙されていた、バカだったというのはあるにせよ、真珠湾のもたらしたイ
ンパクトというのはともあれこういう具合だったかもなと思ったりもした。
と、何が起こったかといえば、
プロジェクト「アルカイダ」舞台裏 一幕
http://www.yorozubp.com/0311/031121.htm
萬晩報誌掲載
これの続き。このアラー氏のシリアでの様子を、RCMPの誰かは、全部知っ
てんだぜ、との文書があった・・・。本物かどうかはともかく。で、それ
をあるジャーナリストがすっぱ抜きオタワの新聞に書いた。それが11月8
日。で、それはどちらかといえばアラー氏にとってまずいものだった。で、
話の本筋(上の文章の経緯が大枠でまだ本筋とされていると言っていい。
私もたまげて考え直したが)とはいささか違う。
皆様そう思ったのか扱いかねていたのだが、今週になってRCMPがジャー
ナリスト宅を「家宅捜索」して証拠を持ち去ったか、少なくともそうしよ
うとした。誰なんだもらしたのは、と考えたくなる気持ちもわかるが、
なぜ今? だし、なんでそんな「派手」なことを?もわからん。
とてもへんな事件になっている。
マスコミは一方的にRCMPがジャーナリストの権利を侵した云々で激怒し
ているしそう考える人も多い。私もいかんと思う。
しか〜し、なんかへんだぞ、この話、ではあるのだ。
ともあれ、ことこうなったのもRCMPにこの行為を許すのは例の911以降
に定めた「テロ対策法」だ、これを見直そう、という感じになっている。
これは結構だ。別の意味で大変なことになりそうだが。
■2004/01/28 (水) 今日は悩みが多い
とさらに雪続き。
その前に、アルカイダ舞台裏その後、みたいな話(下の方に書いたやつ)をちょっとまとめようとして記事を検索して読んでいるが、これがしかし頭が痛い。ジャーナリスト及びメディアが一斉に、ジャーナリストを蹂躙している、とその体制に入るのもどうもおかしいかもしれない。冷静に整理してくると錯綜してる。しかしそれを私の頭が解けない。情けない。
とありえず、もうちょっとお待ち下さいませ。多分、日本ではまったく関心を持たれてない話なので、だ〜れも期待してないって気もしますが。
で、アラー氏は、米国政府への訴訟手続きをすませした。
Arar sues U.S. government
http://www.globeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20040122.warar0122_2/BNStory/International/?query=Arar
で、いずれにしても、カナダの論調は、アラーのsueよりも、
ジャーナリスト蹂躙→こんなことになるのも2001発のテロ対策法があるからだ→これを見直せ。議会及び政府関係者:そうしようかな、そういうのもありだよね。
この線が一応見えているけど、これって、見直すってことになったら、今まさにテロと戦うと鼻息の荒い日本のトレンドと真反対なんですけど・・・と、私はこれもまた、気が思い。分裂しそうだ。