血気盛んなやつは囲って戦わせる

■2004/01/10 (土) 血気盛んなやつは囲って戦わせる



寒さはともかく、今日はロンドンのマダムMがとても面白い記事を読ませてくださった。

http://www2.diary.ne.jp/user/162840/
5th of January

年末のインディペンデントの記事だそうです。とても面白いのみならず、とても、大事。

どういうことかと言うと、ブレアが自分の党内からどれだけ反発をくらっているか、という記事なのだが、そうも読めるが、もう少し一般化するなら、バックベンチャーの機能がありありと見える記事。バックベンチャー(要するに閣僚=フロントベンチの人、以外の後ろに座ってる一般議員)が、完全に普通に、論争に参加し、かつ、議決に反対する、その年次報告みたいなもの。

その反対の数の多さからいうと、既にバックベンチャーどころか、もう党が違うぐらい、ってなところが笑えるわけだけど、ともあれ、この活発化が「議会」というものの正体だろうと私は思う。

議会って、いつどこではじまったのか中世ぐらいまで遡るって聞きますが、別にイギリスじゃなくとも、要するに、オレも言うっていう人がいるから「仕方なしなし」議場を作ってルールを作って話し合わせるところ、殆ど、血気盛んなやつは囲って戦わせるアイスホッケーみたいなもんじゃないかと思う。あれ、よく考えられてますよね、頭に血がのぼったら「隔離」されちゃうんだもの。復活ありで。

カナダも、自分で持ち込んだだけあって、気に入っているのか、こんな感じですね。ふったおれそうな議論、つーかなんつーか、やってます。で、結果として暴言、失言に耐寒性じゃない、耐用可能な人びと、多いです。あはは。

それはともかく、こうなると、党議拘束に違反したぐらいで「乱」となる日本の議会とは一体何をやっているのか? 議員内閣制度を明治時代に買って来たはいいけど、結局使いこなせていないこと、ファックス付き電話を買ったけど図面はやっぱりお届けします、みたいなものか?

で、再度、その議会のはじまりに思いを馳せてみると、不特定多数の人を従わせるルールを作るその人たちが真剣なのはやっぱり、社会としては正しい姿と言うものだろうし、そういうのを代議員制度というのだろうと、極めて牧歌的にそう思う。

いいものを読ませていただきました。ありがとうございます。


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■2004/01/10 (土) 日露戦争というと、私はあの外套を思い出す



昨日私はかなりかわいいことを書いていたわね。マイナス14度なんて、現在気温マイナス27度だそうだ。

だそうだって、もう、何度かわからん。でもって、こういう場合には、これは「気温」、いわゆる体感では、マイナス34度予想。さっきベランダに出てみたけど、マイナス20度とこの差がどのぐらいなのかはよくわかりません。台所で水蒸気を大量に発生させたら窓の内側に氷が張っていたことが唯一実感できる寒さでしょうか。毎度思うけど、ガラスって丈夫だ。

そして人間も丈夫だ。プラス40度でも大丈夫、マイナス30度でも大丈夫ということは前後70度だよ! 私はよく夏になると、よく内臓って腐らないよな〜、と思うんだけど、よく身体って凍らないよな〜としみじみ思う。でも、外に出たら、お湯にでもつからなかったら室温がどれだけあがってても、うすら寒いです。悪寒がとれません。今日はさすがに部屋の壁も冷たいです。

で、まず一年に一回はこの時期思う、日露戦争はさぞや寒かったであろうと。映画の203高地で新沼健二(こんな字?)が凍ったおにぎりをかじりながら死んで行く、っていうシーンを子供の頃に見て、なにかものすごく印象に残っているのだが、どうしてたんでしょう、食べ物・・・。

でもって防寒具もそうだ。そもそも麻とか綿しかないような日本だった時代から幾ばくもなくあんな寒いところに行った、その無謀ぶりを私はこの北の地でしみじみ思うぞ。純毛、獣毛なくしてなんぞロシアだ!と。

と、そこで思い出すのは、東京の白金台に庭園美術館というところがあって、そこは朝香の宮(あれ、どんな字だったか?)邸だったために宮様たちの衣装というものが展示してあった。今もあるかしらないけど。その時、「外套」なるものがあったのだが、これが、もう、申し訳ないのだが、どーーー考えても、ちゃちかった。宮様の外套がこれなのかと思ったら、一般兵士の外套ってどんなだったわけ?とその時かなり愕然とした記憶がある。もうずーっと前の話だが、忘れられない。紺に赤いモールみたいなのがついていたけど、素材のちゃちさは覆うべくもなかった。私のコートの方がなんぼか立派だ。

だから、日露戦争というと、私はあの外套を思い出して、なんでそんなにまでして行かにゃならんかったの?と思ってしまうのだ。