竹島08夏(4)

どう転んでも、とにかく、どういう成り行きであっても、日本国内および日本人内での認知度が上がるだけで我が方一歩ゲインと思ってるので、とりあえず静観しとこ、というスタンスで臨む竹島問題。今日の進捗。


竹島問題】表記再変更へ 韓国の抗議受け 米政府
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080731/kor0807310912004-n1.htm

 【ワシントン=有元隆志】米国家安全保障会議(NSC)のワイルダー・アジア上級部長は30日、米政府機関の地名委員会(BGN)がこのほど竹島(韓国名・独島)の帰属先を「韓国」から「主権未指定」と変更したことについて、再び「韓国」と戻すことを決めたと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に語った。

でもって、それと同時に、

 ワイルダー部長は「変更についてわれわれの政策が変わったと韓国民に受け止められたことを遺憾に思う」と語った。そのうえで、「領土問題について、(どちらを支持するか)われわれの立場は示さない。韓国と日本が外交的に解決すべきと信じている」と述べ、中立を守る米政府の立場を強調した。


こうなると、韓国表記に戻して、我々は中立です、って理屈に合わない。アメ人はしばしばアホなことをするが、その場でわかるアホをするか?


で、ホワイトハウスの原文を見るに、サウスコリア政府の高レベルのところからこの問題に関して接触された、ブッシュ大統領はライスに命じて何が起きたのか調べさせた、表記を戻すことにした、とは言ってる。でも、一言も、「韓国に戻す」とは言ってないよね。


7日ぐらい前に何か起こったその前に戻す、ってことらしい。報道官の言い方もなんだかよくわからない感じが若干残る。(これでよく次ぎの質問がでなかったなって感じもちょっとある。空気として、とりあえずブッシュがこれから行くから現時点では問題を持ち込まない、だったのか、でもあったのかもしれないし、なんか些細すぎ?なのかもしれない。)

で、次に、今回のことを南コリアが我々の方針の変更のように捉えたみたいだけどそれは遺憾だよ、我々のスタンスは1952年以来変わってないですよ、中立です。領土問題は日韓当事者間でやってね、と続いておしまい。


ここから、文章の整合性に着目して読むなら、表記は中立のものになっていないとならないんでないの?
ということは、そもそも韓国になっていたのが未決定に変更されたという事態がへんだ。何この話。



そういうわけで遅まきながらそのデータベースにアクセスしてみた。
U.S. Board on Geographic Names
http://geonames.usgs.gov/

地理的名称の統括委員会とでもいうのか。

http://earth-info.nga.mil/gns/html/index.html
から入って、
Liancourt Rocksで検索すると、別画面に2項目出てくる。

一目瞭然なのでキャプチャしてみました。
貼っていけない理由も思い当たらないけど、なんかあったら外しましょう。



なんつーか、こういうデータベースで、よくあそこまで騒げたなと驚くw。高いレベルの政府の人を動かしたって・・・なんだかなぁ。


要するにデータベースなわけで(最初っからそう言ってるだろうby アメ、かw)、1つの地理的物体に対する名前がずらずら書き込まれていて、その属性(国別)で分類する場合の括りは、現在のところ、サウス・コリア、ってのと、オーシャン(大洋→公海)ってのがある、と。


この括りは多分いくつあってもいいんだろうね。要するにデータベースなんだから。
であれば、
単純に、外務省他日本国政府または日本人の、できれば学識者の人たちが、他の主張もあるのでデータベースとして加えてくれ、と冷静に根気良く手順に従って連絡するのが一応吉なんじゃないのか。国別表記が、South Korea, Ocean, Japanと3つ並べば事実上地球上にある見解をすべてを網羅できる。それでこそデータベースだ。

抗議とかいうのでなく、当機関のデータベースとしての信頼に関わる問題だと拝察します、と申し述べて。アカデミズムの人たち、よろしく、の件のような気がする。


[補足]
竹島問題】町村長官「抗議は必要なし」 米の竹島「韓国領」表記再変更
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080731/plc0807311157002-n1.htm

抗議・・・ってか、データベースにもう1件入れてね、っていう手順を取ればいいってのがまずあって、政府はどうしたらいいでしょうね。この成り行きで抗議って、何かとてもアホなので、やっぱり、指導要綱だけじゃなくて教科書にもちゃんと載せて、うちはうちの主張で正しいって思ってますという態度を出すという体制(と、隣の騒ぎへの耐性)を取っていく、そのフレームの中で、米政府及びその関係機関へも「日本国政府からのお知らせ」(現状、誤解されていると私たちは考えている、私たちはこれこれしかじかという主張をかねがね持っている云々)をまわす、ってのはどうでしょうね。

ま、火に油を注ぎたいならそれはそれでも、まぁいいけど。

 毎月ジェフ・ルービン


今日はこんなことをやろうとしてのではなくて、今月のジェフを整理しようとしていたのだった。

6月ジェフ:距離はお金だす
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20080611
7月ジェフ:原油200ドル、ガソリン7ドル時代だす
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20080708


今日は、先日来、原油200ドル、米ガソリン7ドルの時代が来るぞ、と吹きまくって注目をあびているカナダのCIBCワールド・マーケットのチーフエコノミスト、ジェフ・ルービン様の今月のご宣託があった。


今月のご宣託は、アメリカは次の6ヶ月以内にインフレ率6%になる可能性があって、来年2009年末までには、FRBは2%程度の利上げをするだろう、ってな話。上昇のきっかけとしては、原油高騰をきっかけに、労働者賃金の上昇が(例えば鉄鋼業界のようなユニオンがマジのところなどをキーに)発生していくであろうことを見込んでいるようだ。

今月のご選択は、なんか、全然、驚けない。
だって、今が4%のインフレなんだから、まぁそれはありえる範囲内じゃん、だし、どうあれ利上げ時代は来るだろう、だしなぁ・・・。問題は「いつから」なだけだし。でも期限を切ってきてるから、そのへんがムードを作って行こうとするストラテジストなんだろうな。このキャラ、ほんといいわ。


これに連れて、カナダは、誰でもしっているとおりカナダドルの高騰のおかげで現在までのところインフレ特に関係なしで進行していたが、4%程度のインフレとなる可能性がある(現在2%前後)、利上げは、現在が3%なので、FRBを追いかけて1%程度上昇するだろう、とこれもまた、まぁ穏当な発言か。

ただ、カナダがインフレフリーだってのは、実際には、住民感覚としてもあと何かの統計でも見たが、ちょっとまやかしではある。なぜなら、輸入財が下がって全体を相殺しているだけだから。でもって、国内で供給されるサービス類はそもそも高いのに、そのまま高いかじり上げしている感じがかなり強い。


ちなみに、原油200ドル時代については、先日来原油価格が下がっているため、今日出ていたテレビの番組内でも当然ちょっと突っ込まれていたが、俺は今でもそう思ってる、と言っていた。


ちなみにちなみに、で、この、くどいがハンサム、立派な顔してるおじさんは、先月はなんか疲れて見えたが、今月は妙に若く見えた。半年前比で5歳ぐらい若返って見えた(何歳なのかわわからんが50前ぐらい?と思うんだが)。なんでだろう? ぐしゃっとしていると、ほぉれ外した、とか言われるからパリっとしてくださいと会社から言われたのか、それとも、あなた、それじゃ敗者みたいよ、と奥さんにコーディネートされたのか、自分でその気になったのか、いずれにしても、血色も良く、スーツの傾向もこれまでのアクの強い金融キャラのスーツじゃなくて(そもそもヨーロッパ人なんじゃないのか、と私は想像してる)、ダークブルーのスーツに若緑色のタイがさわやかで(アメリカ人に受けそうだ)、今までで一番かわいくみえた。来月も楽しみだわ。

そのうち写真をキャプチャしよう。なんでよw。

[sources]
CIBC sees inflation soaring on wages
Economist: 6 percent US inflation is coming