毎日新聞不適切報道問題

数日前から、ちらほらと読んでいた毎日新聞の世にも恥ずかしい記事の問題。
事実関係らしきものを読んだ程度で、馬鹿なことをとただ笑っていたのだが、今日、どんな内容だったのかの再現記事らしいのを読んで、考えが変わった。これは酷い。


少なくとも、私たちはこの新聞を、one of the major newspapers in Japanとか呼んではいけない。これは徹底すべき。いくら部数がはけていても、ポルノ新聞はポルノ新聞だ。

従って、ポルノサイトにわざわざ広告を出す企業に対しての抗議も当然に考慮に入れるべきだし、子供に対しての有害サイトなのに有害サイトの認定が行われていないことに対しても、各種機関に連絡しなければならない。

いや、マジで、これはひどい
この中の掲載されていたものの一覧とかを見ただけで、どういう事態なのかがわかる。

毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki

毎日新聞問題の情報集積wiki


新小児科医のつぶやきさんの4回分のエントリー、経緯の記録として参考にさせていただきました。
2008-06-30 ※今日もこのブログに中傷の意図はありません。



それはそれとして興味深いのは、この問題でいわゆる電凸されたスポンサー企業群の反応。
あきらかに、最初ちょっとわからないと思っても事実関係(というか記事の魚拓なりがあるわけでそれ)を見て、これはまずい、と判断する企業と、問題なしの企業に分かれている。


私の判断では、これはまずいので出稿見合わせ等となった企業群は、一部を除いて、しっかりインターナショナル可の企業群だったりするのは、偶然ではないだろうなと思った。
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/32.html


だってこれ、日本の中じゃエロ系の話で推移するかもしれないが、私が思うに、これはこっちだったらレイシズム問題として取り上げられる可能性は大では? と思うから。

つまり、日本人全体だが、分けても日本女性が、ひたすら性的に非常にアブノーマル、あるいは恥ずかしいイメージに晒されている。しかも、事実関係の検証もないし、期間が少なくとも5年以上と継続的であることから、偶発的な時事ものとは看做されないだろう。つまり確信犯的に特定の集団を傷つけている、レイシズムである、という見解は十分理解されるだろう。

しかし、これは日系の新聞がやっているから大丈夫という判断は一応あるだろう。ただ、それが英語でのみ発信されていたという点で、どうだろう。傷つける対象に知られないようにしながら長期間に渡り損害を与えていたという意味ではより悪質であることも考えられるね。

従って、このニュースを、騒ぎが大きくなったからではなく、早くから毎日へのスポンサー行為を停止した企業は、このへんのセンスで判断したものと思う。これはまずい、と。


ま、国内オンリーの企業ではこの判断すら理解されている、少なくとも想定可能なものになっているような気もしないので、何が悪いんだ、毎日だって謝ってる、ぐらいの対応の様子。それでおkの消費者もいるでしょう。が、これはインターナショナル、多国籍企業では一般的に考えて取れないと思うし、実際結果を見るとそんな風にも見える。ただし、世界中で、日本人だけは何を言っても全然OKという風潮は頑として存在するらしい(笑)ので、どっちを取るのかは企業判断だろう。もちろん、プリンシプルを自社が持つのなら結果はおのずと明らかとなるだろう。


問題が発生しているという認識がないように見える、日本マクドナルドサントリー等は、果たしてこのまま推移できるのか。マクドナルドは他国マクドとの間で情報が共有された場合のリスクも考えた方がいいよな。サントリーは、まぁ、熊襲問題の企業だからなぁとか古いことを思い出す人もいたりして。そうなればダブルでイメージが傷つく。しかも今回は右も左も東も西もないしなぁ。


とにかく、とても一般紙のやることじゃない。紛らわしいのでタブロイドにしろ。つか、タブロイドだってここまでのレイシズム専念長期企画はなかなかできない。今日は読んで、とにもかくにも、よくぞこんなに長期間やっていられたなとそれがショックで頭がへんになりそう(謝罪は欲しいが賠償は特に不要です)。


※この記事に中傷の意図はありません。すべて励ましです。

 ポルノ紙と通常一般の新聞との境界についての私の考え


世の中には英語でも日本語でも、ドイツ語でもフランス語でもあるいはその他マイナー言語でも、アホな記事、本とかどうかわからない記事、あるいは、実際それは本当だっただろうがどうとでも書ける記事、そしてエロチックな妄想を呼び込むためにそれにシフトして書く記事、なんつものが日々生産されている。それはそれで喜ばしい。

が、そこでだ。それらのうちの、一応名の通った新聞つのは、世界中の男子諸君、女性各位の発情に直接貢献するような記事というのは普通は書かないという現実がある。どうしてなのか。それはそれで考察に値もするだろうし、その流れに抗するのも道ではあろう。


私は理由は多様でありまとまりはないながらも現在の、主要紙はエログロを扱わない、性的妄想を煽り、ひいては人々にいたらずらな差別的視線を体験させかねない衝動に大きな貢献をするであろうと考えられるマテリアルおよび文章作法を取らないという姿勢に共感するので、そうした実験的な主要紙が登場しても賛意は示さないであろうと思う。


さらに、この実験的な試みを、読者に開示することなく密かに行おうとする行為は読者に対する重大な背信行為であると考える。また、そうした紙面に対して広告行為を付託するスポンサーは相応の注意を払うべきだろうと考える。従って、もしそれが適わないのであれば、地味ながらも不買運動もすりゃ啓蒙運動もする。1人1日1コールで、知らせまくる。

 今後の予想

この問題の図式は、またまたソースロンダリングと言ってもいいんだろう。
つまり、アサヒ芸能に出ていた話を、一般紙が伝える。すると、なんだか信憑性のある話になってしまう。


誰でも知っているとまでは言わないが、基本的にエンタメ系の話は、面白おかしくが基本なので、別に事実である必要はないし、作ってるに決まってる。そこに、ジャーナリズムとエンタメの違いがあると言っていいだろう。

そうして、紙媒体ではエンタメ系がエンタメ系らしく存在しているため見誤ることはない。これはネットでも実はそうだ。ぱっと見て判断できることが多いでしょ?

そこをかいくぐったのが今回の毎日。これは騙し。自らの評判によって、ソースをロンダリングして、あたかも信憑性のあるものとしてウソンコ記事を配信していった。

しかも、そもそもアサヒ芸能に出ていたとなったら論文の引用先として使用するのはアレか、との判断が可能だが、外国人にはその区別が付くのか付かないのかとても差異が大きい。それも狙っていたと見ることも可能だ。


従って、この先(もう既に?)、毎日のネタを信じたと思しき論文、記事を見ました、見つけました、の騒ぎが続くだろう。その過程で、ありもしない日本女性妄想によって被害を受けた人も出てくるだろう。

2チャンネル他のネット上で、そういえば海外でなんでだかセックスがらみのネタをしつこく振られて、日本人はこうなんだろうと言われたといったことを書き出している人が散見できたが、いや、おばさんの私でもそれは思いついたわ。

そうなの、実際。どこで聞いてきたんだろうか、みたいな、日本人はこうなんだろう、みたいなセックスがらみのネタを話をしだす人が確かにいたことを、過去7、8年内でぽつらぽつらと思い出す。そのうちの何文の一か、あるいは非常に多くは、毎日ネタ(とその変容みたいな)の可能性があったわけね。

後だしの感想だが、個人の体験ベースの伝言ゲーム変容の伝わり方じゃなくて、断定してきてるから何かで読んだんだろうなとか思ったことがあったのだが、あながち間違いじゃなかったのかも。


今後、若い女の子とかが、アホなあんちゃんにセックスネタで辱めを受けたり、絡まれたりしたら、あんたらのせいだからね、といった点からも、年長者である私は毎日新聞の浅はかさを非難する。


毎日新聞さんは、今のところ、小さな雨が集中的に降ったと考えているかもしれないが、私の考えではこれは尾を引くし、ひゅ〜じ・いっしゅーーーーになってると思う。