体操ニッポン、復活の金とマーケティング

体操ニッポン、復活の金・団体総合28年ぶり五輪V
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040817AT1H1700N17082004.html


よかったよかった。とてもうれしく見た。ただそれを中継していたのがアメリカの独占オリンピック中継局たるNBCだったというのが私のためにはあまりよくない・・・。アメリカも体操に力を入れているから詳しい人がしっかり解説しているのは認めるが、横のアナウンサーがうるさかったのが玉に傷。うるさいというか、フットボールとか野球のように、あの独特の抑揚で体操を語るというのは無理がある。

映像もいかん。多分これは日本もそうなのではないかと想像するんだが、この頃選手の「ドアップ」が多すぎませんか? ドアップなんか見たって仕方がないわけで、選手、ことに体操の場合などは全身が瞬間静止して動き出すそこらへんの細かいことを見せてもらいたいわけね。だけどドアップになると、これは見えない。だから全体としての競技をちゃんと見ていないことになってしまうわけで、なんでこんな余計なことをするんだろうと再度考えた。サッカーとかも下手な中継局だと何がなんだかわからなくなる。


思うに、これからの衛星局ラッシュの中では、こういうスポーツ中継の独自性なんかもテーマにしてもらってもいいな。上手い中継局を見たい人もいるし、選手の顔を見たりプロフィールみたりというのが好きな人もいるわけだから、分けて見たいという需要はあると思う。合間には選手時代に有名だった人とか手腕の評価されているコーチとかが真剣に競技を語る。「オリンピック、緊張しましたでしょ〜?」みたいな、頭かちわりたくなるほどのアホな質問がかわいいおねえちゃんから飛んで来るといったシーンはない。アナウンサーというか出演者もだんだん育っていけば、高校野球の西田アナ(知ってますか?)みたいな、この競技ならばこの人にいて欲しい人なんかも出て来て、競技に対して情熱のある人みんで作る中継を含めた競技、みたいなサークルが形成されるって、どうだろう?

医療なんかもそうだけど、これからのキーって、なんでも個別化。しかし個別化するとなんでも1人になってしまうような錯覚を起す人がいるけど、人って情報の集合体としてユ二?クではあるが、個別部分に関しては別にたいしてユニークじゃないのだと思う。個別化しているが、同時に、好きとか嫌いとか成り行きとかある程度人びとが自ら進んでそこに歩みでるグループってのはできる。ここに狙いを付けられる人が商売的には成り立つようになるだろうと思う。だからマーケティングなんでしょうね。

もしそうなったら、実試合がない時には、体操に関しては是非、アンドリアノフさんやら笠松さんのかつての映像を流してほしいな。見たい。私は契約する。

と、そこから考えると、なんなんだNBC独占オリンピック中継って、ではある。

[補足:うるささについては最後のラウンドはそうでもなかったし、Tomita選手の鉄棒が高得点まちがいなしに決まった時には「得点を見てみましょう」なんていう慎重といえば慎重、にがい思い出いっぱいなのか具志堅さん、なんて感じではなくて、Welcome back to the gold なんて早々と言ってしまって、明るくて感じがよかった、とも言えるので一応補足。結局うるさいという感触とは、どういうトーンが好きかという問題ではあるのだろう。何事も功罪相半ばか。]

[補足2:なぜ私がカナダなのにNBCにぶーたれているのか。それは両方映るから(^.^;;。カナダのもある。で、問題は日本のがない!こと。あはは。衛星放送でNHKが映るんだから「日本のオリンピック」は技術的にはできないわけはない。そうなら、私は常日頃は契約してないがこういう時なら契約してもいいなと思う。ところが! 放映権の問題だとかで、衛星放送はニュース番組中だろうがオリンピックの中継の「絵」を映せないのだそうだ。友達のところで「見た」ところでは、いきなり水色一色画面となり、音だけが聞こえていた。
これについて詳しくはここを。http://www.jstv.co.uk/faq/faq_bangumi.html 
要するに高すぎて買えないということらしい。天文学的数字になるので買えませんと書かれているそれはいくらなんだろう? 日本で買えなかったら事実上ほぼどこも買えないと思うんだが、ここで例に出されているのはイタリアだ、というところに、何か別のカラクリがあるのではないかと想像してしまう私。在外○○人は「○○のオリンピック」を見ているか、というリサーチが必要、と。]

 日朝会談の謎の十分

西尾氏のブログで、日朝会談の謎の十分についてコメントを求めている。
http://blog.livedoor.jp/nishio_nitiroku/archives/5856165.html#comments


中西輝政氏が『Voice』8月号で、「小泉首相の退陣を求める」という論文を書いているそうで、その中に、5月の日朝会談に際して、金ちゃんと二人っきりになったその十分に謎を求めているらしい。つまり、そこで小泉氏が弱みを握られるなりして日本の進路をまげられているのではないのか、ということらしい。


なるほど、ではある。私は前申す通り、アメリカと北のコミュニケーション要員を託った日本、なる考えを持っているわけで、普通に日本でテレビ見ている人がふんふんと言っているよりはよほど複雑怪奇になことになっているとは思ってるし、まぁそういうものじゃないのか?とも思う。で、中西氏、西尾氏はおそらくこうした複雑怪奇、あるいは人によっては糞飯ものと表現したい事態に至るきっかけとしてこの「十分間」をお考えなのだろう。

それはそれでわかる。が、そう考えるのなら、もう1つすでにそういう線はできていて、その上で、そういう「裏方」を語るためにこそ空白の十分は存在した、詰めとして、かもしれないと疑ってみてもいいかと思う。こう考えた場合には、小泉氏一人を悪いとして済む問題ではなくなり、対して上記のような考えを取った場合には、小泉一人のシッポ切りになる可能性を連れてくる。であるとするならば、その方がいいなと考える向き、筋書き師がいるかもよ?と考えることもできる。

 オリンピックを見ながら考えること

そこでふと思うわけだが、オリンピックといえばナショナリズムがどうしたと必ず腐さないと気がすまない人がいる。確か鵬甬遒砲?い謄劵奪肇蕁爾領磴鮖?曾个垢泙任發覆??餔卮?箸箸靴突?僂気譴気譴討?燭掘∈?發修Δ任△襪海箸亡岼磴い呂覆ぁ

しかし、それをもってオリンピックを否定的に見ようとしたら、同時にとても大事なものまで殺してしまうことになるのじゃなかろうか。それは、そういう競技が面白くてがんばっちゃう多くの人びとだ。

人生長くなってきてしみじみ思うわけだが、一人の大選手を育てるというのは、まぁ確かに国家が主導してでできないことはなかったけど、しかしそれにもかかわらず、やっぱり好きでやってる(嫌い嫌いもすきのうちとしながらも)人が多い、裾野が広いというのはとっても大きなな要素だと思う。

結局お金をかけるのは、最初と最後の部分で、中間項をになうのは、普通の人びとの自発的な行為なのじゃないかろうか。最初とはある程度のパブリックな施設などと、人が適当に余暇なるものを楽しめる社会体制、そして最後とは、ある特定の人に、おお、これは良い選手だと思ったら手厚い保護を用意する、ってところ。

 ボビー、目が離せないぞ

ホ、ほんまかいな?? とびっくり。

ボビー・フィッシャーと、彼を救う会を作っていた、及び日本チェス協会会長代行及び事務局長の渡井美代子さんが、結婚したらしい。15日に婚姻届を出したと、戎棋夷説さんという方のページが書いている。


氏のページは12日にもご紹介した通り、私としては一番ちゃんとジャーナルを付けてくださっている方のようにお見受けしたので、見せてもらっていた。
http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html


(私のページでは、ボビー・フィッシャー 支援の 日本 の状況
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20040812#1092304700
にまとまってます)


いやしかし、さてしかし、11日に、fenestraeさんとの欄外対話で、「セルビア女性の前に、今ここで私が結婚してもよくってよ、と名乗り出たらどうなるんでしょう?」なんてことを考えつつ、こういうことをしそうな人って日本にいそうな気がするのにな、出てこないかな、と考えていただけに、ホントにいたのかとびっくり。

しかし、渡井氏は、件のセルビア女性とか私のように、ボビー本体の問題よりも結婚というステイタスが国家相手に有効そうなら使ってみようか、なんていう人ではなくて(セルビアの人はボビーが好きみたいだったから、私だけかそんなこと考えてる人は(^.^;;)、ボビーとはすでに知り合いというか、上の戎棋夷説氏によれば「鈴木弁護士によれば、二人は2000年から暮らしていたとのこと」なのだそうだ。

この真偽も含めて(フィリピンにいる妻子はどうなるんだ?)、なんかこう、目の離せないボビーだわ。


ちなみにgoogle検索かけたけど、どこも報じている様子はない・・・。見落としだったりする可能性はいつでも大な里如△澗犬犬諒?完貶鵑?世気い泙察

[補足:と書いたら、nixさん(はじめまして)が、11日のところでおしえてくれた。

収容のチェス元王者ボビー・フィッシャー氏結婚へ
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_08/t2004081715.html

どうもありがとう、nixさん。]