そこにある危機・バブルな安定

安保理の緊急協議始まる 「テポドン2号」発射受け
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090405AT3K0501A05042009.html


いやいや、本当に打ち上げましたねぇ。失敗したら恥かくだけだからどこかでウルトラC的外交でなんかするのかなと思っていたけど、本当に打ち上げて本当にとりあえず距離稼いでた。


打ち上げの時間が想定されているというので、そりゃ観戦しないとだわ、と、金曜日の夜(日本時間の土曜昼間)2チャンネルを立ち上げて見ていた。テレビがない環境ではこれが一番擬似リアル。誰かが実況してくれるんだもの。みんなありがと、とか思ってみてますた。


で、打たない。来ない。なんだってぇ????というリアクションをどう捉えたものやらと思いつつ、笑ってしまっていたのだが(花見をやめて待ってるんだぞ!ってねぇ・・・(笑))、振り返って10年前とはずいぶんと違うリアクションになったものだと思った。


いや、それはともかく、結局やるやる詐欺に引っかかって1夜を無駄にして、翌日、こっちの人とその話になった。日本どうだった、の話をちょっとして、で、でもさ、チャイナはなんで北朝鮮をなんとかしようとしないのか、と尋ねられた。

私としては、そんなの北京に聞いてよ、だけど、ま、普通に考えて北朝鮮が王朝交代にせよ、暴発にせよ(同じことになるが)動いてしまったらそのインパクトをいかにチャイナであっても吸収できない、誘発要因になるって話しじゃね、と答える。

北朝鮮はそんなに大きいんだっけかと尋ねられたので、チャイナの総人口を見たらどの国だって、アメリカだって吸収できそうに思えるぐらいに膨大だけどもさ、と笑い、しかし、ポーランドウクライナみたいに大きくはないけど、オーストラリアの3倍、ルーマニアよりちょっと大きいみたい大きさって、大きいでしょ、と言う。

でもって、その中の人々は、非常に貧しいだけでなく、これらの地域の人々と違って、その他世界と多少なりとも交流があるとかじゃなくて、さらには、もちろん人によるだろうけど、総じて孤立してきたわけだから世界観が私たちから見て相当に偏っていて、少なくとも現在の広い意味での資本主義経済社会での暮らし方との親近性、対応性、適用性はおそらくソビエト下のどの国よりも小さい、ってな可能性が色濃いわけだすよ・・・


なるほどぉ、ああ、そんなこと言われてるよねとなって話は別なところに流れて行ったのだが、後になって考えてみるに、この現状が機能しているとすれば、仮に米が北を適度にコントロールできるのなら、それは対チャイナ用の武器なので、それを練り練りしてるってところもあると思うよ、とも言えばよかったなとか思った。が、しかし、それは多分、それほど簡単にはなるほどねとは言ってもらえないかな、などとも思った。いや、それ以上に、それが本当かどうか私は知らないけどもさ。


この状況の中で、北の脅威というおもちゃをいじられる私たちって、なんだか可哀想じゃない??とかも思うが、一方で、じゃあおもちゃ箱を開けた結果に対して何かコミットしたいかといわれば、あーあー聞こえない、だと思う。