基礎が割れそうなんですけど奥さん

東京地区からメールが来るたびみんな暑いといっている。
トロントも暑いは暑い・・・いや、暑い。でも30度に届かない程度なので、そりゃ暑いとはいうけど、今頃の東京は・・・と頭の中で思い出し、まぁ暑いねと発言がトーンダウンする今日この頃。しかし8月にさしかかるということは、今がピークである可能性が高い。高緯度帯の真夏は7月だから。これは多分、地面が暖まることで環境温度が高まることから来る影響が小さく、暖かさとはもっぱら太陽光だ、というのが近似的に正しいからなのであろうと思う。従って夏至をピークとして、温まった地面による影響のピークも過ぎていくので、後はもう気張って暑くなれる要素がない、と。

ということは、今年は冬が長引いて5月まで、寒いといいたくなる日が残っていたので、どういう年なの、これ、になるのか? 誰よ、温暖化とか言ってる人は、だわよ。


ま、温暖化って、別に本当に地球環境の温暖化を考えるの会、ってことじゃなくて、多分これは、つらつら思うに、地球上すべての人を関係者にするためにはこれが最適だった、っていうネタじゃないのか? 

つまり、先進国ばっかりでなんでも考えるの会をもう少し拡張しないとなんない時期に遭遇しそうなんだけど、どうたもんか、と考えた。しかし、欧米先進国様様たちの過去の悪行及び現在の欲張りもあり、また、逆には、その他地域民が、積極的に自分も責任を、とかいうモードにはないらないというある種「風習」めいたいモードもあり、さてどうしたらいいんだろうね、となったら、ああ、じゃあさ、地球をテーマにするえばみんな当事者じゃね?と誰かが思いついたのでこうなった、などという成り行きではなかろうか。チャイナ、インドに訴えかけて見事にかわされてた今年は、フレームワーク作りとしては一応ゲインな、みたいな感じか。


したがっって、このネタは、たとえカナダ中が1年中震え上がっても、地球の温暖化が懸念されると言うんじゃないかと思う。でも、はたと気がつくと、global warming、地球温暖化とかいう語の使用頻度は下がっているような気がしないでもない。

最近二酸化炭素にフォーカスしている様子を見ていて思うのは、こういう排出っていやよね、と来られると、単純に、空気が悪いよりは良いがいい、と人々は飲み込む、みたいな感じでそれ以上いかないよね。そのうちきっと、地球が暑いか寒いかの問題ではないのです、これは、人々の健康の問題です、とかになるのじゃまいかに2000億ジンバブエドルをかけたい(気張ったつもりなんだがものすごく小額なんだと思う)。


と、そういうビッグピクチャー系の話も、足元でこけたらどーしよーもない。
問題だらけのアメリカの週末は、ファニーメイフレディマックへの資本注入可能スキームいきまっせの法案を通すで終わって、まだ月曜が開けてない。このタイミングは8月に入ったら議会が夏休みだったから?


米住宅公社支援法案が成立へ−上院が賛成72、反対13で可決
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=arIwF7sBstG4

 7月26日(ブルームバーグ):米上院本会議は26日、住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の支援と住宅差し押さえの抑制のための措置を盛り込んだ住宅公社支援法案を賛成 72、反対13の票差で可決した。

でも、夏休みだろうがなんだろうが、とにかくこうする以外に何かあるようにも見えない、と素人でさえそう思う。そんなの知らないもん、となってアメリカが失うものを考える人にとって、だが。


しかし、そう言っても、やっぱりここはさすがに金融で食ってる国だよなぁとは思う。
メディアを含めて、とりあえず基本線は了解していて、この大変な事態をぐずぐずさせておく余裕はない、はい、手を打ちます、となっていけているのは素晴らしいと思う。
日本式にはここで2年ぐらい揉める、だったんだよね。で、今さら戦犯探しをするわけじゃないけど、今別の国の事情を見てても、やっぱりこういう判断は今でも私ら(日本ね)、できないかもしれないな、という感じがちらっとした。単純にアホだったとか言うのじゃなくて、やっぱり国民的気質みたいなのも含めて、いろんなファクターがあるよ思う。


それはそれとして、アメリカ。で、これで終わるわけはないですよね。だって、最終的に、というより、そもそも、民間なんだか政府機関なんだかわかないような、そういう意味ではその他金融機関にとってはかつてはアンフェアな対象とされ、今はまぁ救ってもらわなみんな大変という妙な対象となり、というこの存在そのものの始末がまだ付いてない。とはいえ、一気に国有化なんかした日にはアメリカ借金帝国はどうするのか、増税とかいう規模を超えてないか、になるし、じゃあ民間にしとこ、となったら、暗黙の保証がなくなるから、外国勢はもう捨てる、になるよね、きっと。どっちにも行けないから、だましだましこのグレーをどこまで続けられるかしか手がない、のよね、きっと。でも、それって、どこまで行けるの??? これって解決するんでしょうか?

救援スキームは作ったが戦力は逐次投入を避けられない、ってことか(そもそも総額がわからん)。


アメリカの現在って、金融以外の産業は堅調だし、メディアも、他の場合は気でも違ってるのかと思うようなことを書く場合があったとしても、とにかくお金に絡んだ話における利口さ具合というのは日本が逆立ちしてもかなわないことは良くわかる、という意味で国家運営としては強力な補強剤がここにある。人口構成も悪くないし、まぁなんだ、石油も掘ればある。意外と水に苦戦してるところが多いかも、が難点か。


しかし、銀行まわり、債権まわりがしっかりしなかったら、それもこれも、ぐらぐらになる、んだよね、きっと。それは別にアメリカの金融業がGDPに占める割合が大きいとかいう話じゃなくて。


ということは、壁も立派、石組みも結構、内装もばりばり、家具もいいよぉ、が、基礎が割れそうなんですけど奥さん、っていう感じか。割れないように、この重たい躯体を支えながら、どうやって基礎補強工事をするのか、というのが今のアメリカなのかしらね。


見ものだ、ほんとに。
どこまでが作為で、どこまでがホントに困ってるのかよくわからないという点もプロットとして面白いと思う。