どんどん迷い道


日本はどこに行くのよと思わずにはいられない。


2008/02/27-01:22 航海長聴取に海保の事前承諾なし=ヘリで呼び出し、石破氏も直接−イージス艦衝突
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200802/2008022700018&rel=j&g=soc


1。石破氏はあたごの航海長に話を聞いた
2.それは海保<国土交通省に通知していたと石破氏は言っていた
(実際には誰が言っていたのかこの記事ではわからない。主語は防衛省になっている)1)
3.しかし海保は事前承認を与えていないと言っている
(これも主語が第3管区海上保安本部なのでよくわからない)


さてこれで、

 航海長は、衝突直前に交代した当直士官で、衝突前の航行状況を最もよく知る人物。同省が捜査機関に無断で重要人物を聴取したことになり、捜査妨害との批判が上がる可能性が浮上した。虚偽説明の疑いもあり、大きな問題に発展しそうだ。

と時事は書いているんだが、どうして1の行動が駄目なのかがまずわからない・・・。航海長は状況を最もよく知る人物なのだろうから、その上長たる防衛大臣が事情を聞いて何がいけないのか。さらに、もし彼に情報が上がっていないのなら、彼は責任ある担当者からの情報を得ていないことになり、そうであるなら彼に質問するのは無駄である。


いつのまにか捜査機関の捜査対象になったら最後被疑者(一応航海長)には外部との接見を許さないとかいうルールができているのか?
それもそうだし、基本的に拘束されて事情を聞かれているらしい自衛官には人権はないのか、えぇえ?という状況もずっとある。専門の弁護士を付けてその人と捜査機関がその時々で交渉しながら話を進めるのが普通ではないのか、など空しいことを言って見る。作家の大石先生が何日か前に指摘されていたけど、今日は今日とてそれ以上のものが来た、という感じか。


それはそれとして、2、3は伝えられていることが事実なら、確かに承認を得たと言ったが確認されていないことを以って「虚偽」だったと言えるのだろう・・・。そして、多分それは問われるべきものはあるだろう。が、基本的に捜査妨害を理由とするのは無理があるのでないのか。海保=捜査機関なら、捜査機関に了承を得なければ外部と接触してはいけない状況だと断定していることにもなるが、逃亡の恐れもなく拘束されているわけでもなく(たとえ拘束されていても接見の権利はある)、議論の余地はあるのではなかろうか?


大石センセの見解によれば、

確かに、海保の明確な了解は取るべきだったし、終了後速やかに公表すべきだったことは言うまでもないけれど、欧米の司法では、普通に許されることですよね。

http://eiji.txt-nifty.com/diary/


だそうだが、明確な了承を取るべきなのだろうか。ここが私には少し疑問。欧米では、だけなのかというのもさらに疑問。勿論捜査協力という観点からはそうすべき、だろうが、日本であってもしてはいけないこと、ではないと思う。
というか、当事者と上長が事実確認をしあうこととを、故意に密談してるというイメージで語っているという疑いは濃く、今回の事件に関しては、当事者が両者ともに国の機関でもあるからなんとなく、ここに人権とかが挟まる余地がない気がするかもしれないが、普通の捜査の手順を考えたらぶっちぎりで外部接見まかりならんとマスコミが言っている、とい図ではあるまいか。いいのか?


上の1)は、今探したら、
読売によれば、