カナダドル vs 米ドル、1vs1目前?

いやいやもう、たいへん。
カナダドルの対米レートはついに98後半を付けた。火曜夕方時点では98.74。昨日すでに98台前半だったのだが続伸。もはや1対1になるところまでは、やっぱとにかく1回は行くでしょう、きっと。巷の噂というか、なんの根拠もない感想もどきでは、サンクスギビングの頃には1対1かしら、だったがもはや秒読み風。

現地人感覚としては、こうなったら銀行の両替手数料を考えたらもはやひっくり返ってるんじゃないの?というところで、もうこのまま1対1にしちゃえば、など言いだす人まで出る今日この頃。あれ、でもさ当然米ドルがカナダドルになることはないからさ、米ドルにしちゃえばってこと?と考えるとちょっと困って、やっぱそれはダメか、と言いつつしかしよく考えたらなんでダメなのかわからないような気もし、とりあえず主権なるものがあり、プラクティカルに、金融手段を駆使して隣近所の好況、不況から多少なりとも悪い影響を避けることができるんだからハンドルを離すわけにはいかない。・・・と書いてて思うわけだがEU諸国って苦しくないんだろうか金利を動かせなくて。いやそれはともかく、とりあえず、1対1になってもルーニー(カナダの1ドル。硬貨。1ドル札はない)を捨てて、グリーンバックなる緑系の米札に替えることはないでしょう。多分。


それにしても、米ドルが相対的に弱いのはわかる。向かうところの景気の心配から本日のFEDの発表になったのもわかる。対してカナダが相対的に財務内容がいいというのは本当だし、国内的に当面大した問題はなさそうのも本当(トロント市はお金がなくて増税がテーマになってるが)、さらに石油が高いからこれが続く限りバリューが上がってるのも本当。しかし、それにしても買われすぎではないのか、誰なのこれ買ってるのは?という気はしないでもない。そんなにカナダにお金を突っ込む契機ってなんだろう・・・? 世の中わからないことが多いものだ。


足元では、なにせ若干米ドルが有利、金利も高いという時代が長いので、カナダ人で米ドル預金を持っている人は非常に多い。というか、普通の銀行で米ドルの口座を作って、小切手も出せるし、定期でもなんでも好きにできるので、ソースがある人はみんな持ってると言っていいかと思う。だもんで、ここに来て年初来で15%もカナダドルが上がった、は、イコール米ドル資産が減少した、なので、これはこれで、カナダ人的にはあららどうしましょう、だったりする模様。そりゃそうだ。


で、そのあおりを受けて、米カナだけでなく、円カナの数字もすごい。114円台って、これって対米ドルのレートだと思う。ま、1対1になるということは、円カナのレートも米ドル並になるということなんだから当然ちゃ当然だが、1カナダドル=80円台から90円台の頃が長いので、何か、ほんとうなのかと信じられない気がしてしまう。世の中は動くものだ。