今週から夏時間

あったかくなってきてうれしい。
しかし、暖かくなったなぁと喜ぶ間もなくいきなりサマータイム突入ってのはやめてもらいたい。なんかそういう気になれない。(というか私はそもそもサマータイム制自体に反対だ)

サマーじゃなくて、daylight saving timeだと正しく言わないと気がすまない人もいるんだろうけど、日本では絶対にサマータイムと呼ぶんですと頑強に主張された方もかつてあったので、とりあえずどっちでもいいですが、時間枠が日の長さが長引くにつれて変更されるという季節がはじまりました。


今日から日本との時差は13時間。こっちからの頭ではマル反対プラス1時間。そっちからはマル反対マイナス1時間。日本の朝9時がこっちの夜8時。日本の夜8時はこっちの朝7時。人間生活の朝と夜は逆になりながらも合っているので、意外に人がつかまりやすい枠ではなかろうかと西海岸の友人たちはそういう。西海岸は、日本の朝9時がサンフランシスコ(例えば)の夕方5時、日本の夜8時はSFではまだ朝4時なので、いい時はいいが、全体には微妙にあってないか少なくとも間が取りにくいんだよ、とは友人の話。個人的な習慣の問題でもあるだろうが。


そんなことはまったくどうでもよく、今週号のエコノミストの表紙が愉快だったのでメモ。
この間書いた所有権の問題にからめてなのだが、そのタイトルが、「チャイナの次の革命」。で、絵柄が何かこう、ま、なんともうしましょうか、所有権の証書持って大躍進するぞぉ的ムードいっぱいのある種特徴的な図柄。世界中の何万、何百万のオフィスにこれがあるんだなぁと想像するとつくづく大胆な表紙かとも思う。


Property rights in China

China's next revolution
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=8815075


中身はどうでもいいんだが、この表紙を見て、そうら俺の言ったとおりだろうと言って笑った人は世界中で1000万人ぐらい(なんの根拠もないので大きくしてみた)いるんじゃないかと思った。いろいろと悲惨な状況とかを知るにつけ、そのうちチャイナで革命が起こるよ、とか、あそこでこそ今こそマルクスだよなぁとか言ってた人、多いでしょう、だって。


で、皮肉(?)なことにそっち方向ではなく、そっち方向でないことが今革命的なのかどうかは知らないが、とりあえずこのプロパティ・ライトの導入がある種革命的なムーブメントにはなるかしらね、という状態にはある、と。とはいえ、今回の改正も全面的というわけではなく、例えば農民が耕している土地を売る、ってなことは短期的にはできないそうだ。前から言われている通り、これをやったら土地を売って人々がその土地を離れて、緊急の要件を満たすために、よりお金になりやすい仕事を求めて、つまりは都市部流入になっちゃうだろう、ってことが懸念されるから。


懸念と書くけど、それは全体からみればそうだが個々の農民の人生にとっては極めて不遇だ、ということかもしれないが・・・。しかしそうはいっても、ではいったいその土地はその農民のものなのかというとそれもよくわからないらしい。集団的に所有ってなことになってるから。ということはきっと、ロシアのそれと同じように、なんでだか上手くやった人ってのがそのうち出てくるってことかなぁとこれは私の想像。しかし多分、普通の想定内ではあるだろう。


しかしその一方で、今日のトロントの「メトロ」(どこにでもそこら中で手にすることができる無料新聞)によれば、ロシアとフランスとチャイナが宇宙計画を起動して次のサテライトは2010年だ、とチャイナ当局が発表しているらしい。

China announces new space program plans, cooperation with Russia and France
http://www.metronews.ca/storyCP.aspx?pg=./g031203A.xml


いろんな意味で確かに革命的な国だとは思う。農村の土地の登記よりも前に宇宙空間の登記とかしたりして。