道しるべ

インターネット上でBBCのブレーキング・ニュースを見て、北朝鮮のミサイル発射に関する国連決議の採択を知った。

What a marvelous experience!


などと思った。この一週間、本筋の駆け引きとはまったく別個に日本の中のメディアの駆け引きになりそうもないへんな行動が見られたそうで、それをリアルには体験できなかったことが個人的には惜しかったぁだったが、本筋は適切に、目標を見失わず、相手ある中での撤退の線を目線の中に織り込みながら、しっかりと手順を踏んでいっているように見えた。国連大使の方やその周辺関係者のみなさん、どうもお疲れさまでした。


7章については、言及がなくてもlegal bindingはあるでしょ、朝鮮戦争の時みたいに、と金曜だったかにボルトンさんが言及というか、それを書かせて流している段階で、なしだからといって効果に特段の違いがあるわけではないとも言えるんだぞ、ということをリマインドさせてるということかと思っていた。


麻生外務大臣談話
北朝鮮のミサイル発射に関する国連安保理決議1695の採択について
平成18年7月16日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kinkyu/2/20060716_053339.html


この間、ここの外務省のサイトを何度か見たのだが、前にも書いたけど、結局日本の方向性に関して責任を負っているのはここなんだし、そこがへんなことをしようというのなら私たちには抗議の宛先は立派に確保されているわけだし(急場どうの、というのじゃなくて選挙というものがあるという意味で)、ここを中心に組みたててあれこれ考えるのが、当然のことながら一番堅いのだと改めて認識した。同時に、アメリカの国務省等々の役所がなぜあのように迅速にテキスト化するのかの根本的な理由もわかった気がした。


願わくば、英語サイトの更新も同時にできるようなキャパを確保してほしい。
http://www.mofa.go.jp/index.html


そんなに致命的に遅くはないけど、ちょっとタイムラグがある。その間に、国内わけわかめメディア発信の英文記事がgoogleニュース検索のトップとかに来てることとかあるし、って、何と競ってるんだ日本国は(笑)。


でも、実際今般の日本の行動は、「そこ」とのバトルという意味は特別に大きいとも言えるわけだし(国内問題として処理できる案件があって、かつそれこそが効果的だから)、そこから考えれば今後の動向について、急になんか強行なことをしているという印象を持たせないために非常に有効だと思うしこれこそ大事だったんでしょう(急になんかすると、まったく表面的だとはいえ、差別だ人権だ帝国主義だ云々勢力の方に好悪バランスの好バランスがかかる恐れがあるから)。


伊達にメディアで苦労はしてない、ということかもいれない。世界的に、歴史的に、という意味で。


BBCのサイト、さっき見た時にはブレーキング・ニュースのアラート・マークみたいなのがついていたが今みたら平常運行になっていた。そうして記事内容には、

North Korea has said it "totally rejects" the resolution.

http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/5184112.stm


と、北朝鮮がこの決議を全面的に拒絶だぁと言っているという文がくっついていた。このようにして、時事は刻々と流れる。今回の決議はその中にしっかりと道標を築くことができたという意味でOKじゃん、だろう。サミット、中東ともかぶっていけてるし。


The council has acted swiftly and robustly in response to the reckless and condemnable act

Shintaro Ito
Japan Vice Minister for Foreign Affairs


Indeed.





SECURITY COUNCIL CONDEMNS DEMOCRATIC PEOPLE’S REPUBLIC OF KOREA’S MISSILE LAUNCHES,
UNANIMOUSLY ADOPTING RESOLUTION 1695 (2006)

Demands Suspension of All Related Ballistic Missile Activity;

Urges Country to Return Immediately to Six-Party Talks Without Precondition

http://www.un.org/News/Press/docs/2006/sc8778.doc.htm