ケルンで

先週は日本の選挙だったが今週はドイツの総選挙。純ちゃんの解散も唐突といえば唐突だったわけだが、ドイツのは唐突というより私には、へ?だった。とはいえ、その後なぜなのかについての私の知識が足りてないのでなんとも言えないが、一風変わったところはあったわけだ。いろいろ言いたくなるのだがそれはそれとして、いろいろと老後の楽しみになるかもしれない。


で、ドイツ。どうなんでしょう。政治ものの賭け事好きの集まるサイトなどでも、大方の新聞などが書いているようにCDUの方が優勢らしい。


今年はケルンで「世界青年の日」もあったことだし、やはりシュレーダーは駄目でしょうかね、と、いいだんか悪いんだかわからないことを言いたくもなる。いや、関係はないですよ、別に、といっていいのかどうか私にはちょっとわからない。日本語で読めるドイツ発信のものにはあまりキリスト教会がらみのもやもやというのはないようにも見えるが、それは書かれる人が自分には関係がないからということなのかしらと、ちょっと思ったりもする。


「世界青年の日」と書くと、なんかものすごく、ぎょっと、どういうニュアンスなのだろうかこれは、妙に、左翼ちっくな感じがしてしまうのだが、いや、もしかしたらそれでもいいのかもしれないが、でもとにかく、「ワールド・ユース・デー」と書くとがらっと雰囲気は変わるのではないかと思う。変わらない?

これがどういう日でどういう意図があるのか私はカトリックの信者さんじゃないのであまり理解しようともしてないし、知らないのだが、前回の「ワールド・ユース・デー」がトロントだったために、とりあえずへんに体験はした。へんに、というのもカトリックの信者さんたちに悪いんだが、しかしやはり、この、正直、なにこれ!! だった。


このイベントのハイライトは法王様がこの地にいらっしゃいます、というそれ。で、その前後に世界中の若い衆が相集ってカトリックの御勉強をし、さらに、世界の平和を願いましょう、みたいな感じなのだが(あくまで傍観者の見解です)、私はまずなんといってもその規模に驚いた。トロント郊外の空軍基地跡地を使って何十万だったか、確か80万とかそんな数字だったと思うんだが、なにしろびっくりするような人が集まって、法王様のお話を聞く、でもってそれがテレビで中継されていた。私はこの日にここに行くのは遠慮したのだが(誘われた)、ダウンタウンで行われた、ページェントというのか、劇込みで、世界中からの人々が集まる時間帯にはかなり中心部まで苦心して潜り込んだ。すごかった。熱気。祖で触れあうも他生の縁というより多少の縁なのかオーストリアから来たという神父さんとお話した。19世紀の人かと思った。


なんと書いていいか私にはわからない。人々は歓喜して感激しこの幸運をと互いに言いあうのだが、私は信者さんではないので、いかにお調子者とはいえそこまでにはなれなかった。みんなうれしそうで私もうれしいみたいな、複雑な高揚感とも疲労感ともつかない感じで夜中に家に帰ってきた。後で気がつけば、そんなに真ん中に行かずとも、ダウンタウン中といってもいいぐらいの広範囲をどう少なく見積もっても5、6時間以上は通行止めにしていたはず。ここまでできるのか法王様ぁ、と思った。カナダの名目上の君主たるエリザベス女王さまといえどもトロントをこのようには占有あそばされない。わりとちんまり行動されるやにお見受けいたしましたです。


と、繰り返しますが、直接にはドイツの選挙とは全然関係ないです。ちなみにワールドユースデーは、2000年ローマ、2002年トロント、2005年ケルンで開催され、2008年はシドニーの予定です。


そうだ、あの亡くなったヨハネ・パウロ法王さまは、ケルンで会おう、とトロントを去ったというのにケルンに立ったのは別の人、ドイツ人だったのだなと思うとちょっと悲しい(ドイツ人が嫌だというのではない)。しかし、ふと考えると、ケルンが来ることがわかっていてのドイツ人ベネディクト16世選定だったのかと、なにかふと思ってみたりもする。いやすべからく神の御心のままに


Germany's Most Famous Non-Voter
http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1712185,00.html

ドイツの最も有名な非選挙人、という見出しで、現法王様が出ている。


やっぱりこう、全然関係のないファクターのわけはないだろう、と思う。


これはヒール?
無政府主義者の堕落した選挙CMに視聴者激怒 ドイツ
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081126132040.html

ドイツ紙によると、同党の党員は約750人で、18日実施される総選挙には何の影響力も持っていないという。


この党が小さくてもそれを見た100万人がモラル・ライトに行けばこの広告の意味は大きい、みたいな・・・。考えすぎだろうか? しかし、ドイツの選挙戦は、ということはものすごく悪趣味な意味で面白かったはず。