ローカルな話ですむのか

今、木曜日の昼間なのだが、マーチンとブッシュはお話したそうだが、カナダ軍投入はまだ未決の模様。いつでも用意はできてまっせと防衛大臣が語っていると地元の新聞は伝えている。


Canadian troops on standby to help U.S. relief effort: Hillier
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20050901.wcanforce0901/BNStory/National/


やっぱこう、カナダに借りを作るのは嫌なんだろうか。何が問題なの?


その一方で、ニュー・オリンズの略奪、強奪騒ぎは続いている模様で、州兵が撃たれる(たいしたことはなかったらしい)騒ぎまであったそうだ。


Anarchy disrupts US storm relief
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/4205074.stm


この、なんてか同情できない人々をどうしたらいいんだろうかと誰しも憎むわけで、これを放置したらより強硬な措置が必要になる。その前に統制をかけるのが上策ではないのかと思うのだが・・・。って、ほとんど第三世界の暴動騒ぎとまったく同じ。


略奪、発砲…ハリケーン被災者、脱出へ懸命
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050901it15.htm

米国には、銃器を販売しているスーパーマーケットがあり、一度こうした商店が略奪にあうと、被害が拡大する可能性が高い。


昨日書いた通り、ウォールマートから銃が盗まれてる。でもって、「脱出へ懸命」ってとても好意的な見出しだなと思ったりもする。



さてしかし、これも問題だが、こうやって市街がめちゃめちゃになっているのだが、株式市場やエコノミストは復興需要で、長期的には車、木材などの建築資材を中心に復興需要があるはずだと読んでいる。


が、しかし、そうなんだろうか? それって、1つの前提、つまりこの町の復興が見えやすい時期に可能だという前提がなければこの話はそれこそバブルな話になる。しかし、1ヶ月後ぐらいにことの次第と見通しが発表になった時、再建はものすごい気の長い話しだとなる可能性もある。そうしたら不動産はそれこそ水泡に帰しましたになるのでは? でもって、保険会社の支払いは膨大でつぶれるところもある。こういう金融機関のダメージもまた不動産にかぶってこないか? となると、もしルイジアナ周辺の会社及び人材が徹底的にルイジアナにしか関係ないのならいざ知らず、この波及は全土ではないのか、など想像。すると、とても大変なことになるのじゃないのか、など私は想像してしまう。


でもって、略奪者たちの熱心な行動が伝えられればられるほどこの地区の価値は下がる。
New Orleans police tackle looters
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/4204728.stm


ということは、何がなんでも復旧させる、少なくともその希望をつないでおかないとまずい、ってことじゃないかと思う。そういう意味では、希望的観測を今流している人々及び媒体はわかっていてやっている、ということであり、その希望をつなぎたくない人はまた別の報道をする可能性もあるわけだ。


[捕捉;今のムードは、危機の時に見られるアメリカ名物『愛国上げ』じゃないのかという気もする。]


これに比べれば石油はまだしも復旧の見込みのある話じゃないのかと思う。短期的には当然問題だが。



カナダ経済への波及効果現時点での読み。

Hurricane may temper growth
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20050831.wcooper0831/BNStory


ここ数ヶ月でも5%ぐらいあげている、昨年から引き続きあげているカナダドルは今後も対米ドルで上昇するだろう、はどうあれ当たりだろう。木材の対米貿易はプラス読み(どうあれ人々がどこかで家を作るとして、だと思うが)。米の石油代替は、カナダかベネズエラ、メキシコあたりとなるがカナダもその可能性があるからこれもプラス読み。天然ガスもあがるだろう。これもプラス。カナダはなんせ資源持ちの国。


と、カナダ経済にとってはホクホクと言いたいところだが、これにともないそうでなくても表面以上にインフレだといわれている足元経済はさらにインフレではないのか。FTAで米国内と一体になっているといってもいい物品の流通にとってガソリンの高等はそのまま輸送コスト上昇(基本的にはトラック輸送がとても大きい)。だから物価は上がる。となると、普通の人々の生活にとってはマイナス、ではあるだろう。もとより、石油価格の高騰はそのまま足に影響が出る。あってよかった公共交通機関といってられる人はトロント市内の人ぐらいで、残りのエリアはアメリカと同様、大変。


消費財の買出しに出ようかな。