余波・もうひとつの官民問題:メディア

郵政解散−小泉総理記者会見全文(2005/8/8)
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200508090117.html


純ちゃんのスピーチを読んだ。
現在は官邸でもあがっているそうだけど、テキストにしてくれたgoriさんにお礼をいいたいのでTBします。ありがとうございます。朝日の一件以来goriさんはじめいろんな人がテレビ等の声の部分をあげてくださってきたおかげで、私はもう、どれだけもこれだけもなく助かってます。


記事になった、つまり、サマリーになったものではわからないレトリックもわかるし、あとは私も長らく日本で育った日本人だから、発話されたものを読めばその声の調子などもかなり想像がつくのでとてもリアルな気分になるのです。まとめてしまって失礼ですが、みなさんありがとう! (これからもどぞよろしく ; ;))



で、純ちゃん。はっきりした人だ。変人もここまで来れば立派なもんといろんな意味で感心する。で、スピーチもいい。多分この人はライターを入れていると思うんだが(官僚的読み物=書き物原稿じゃなくて)、微妙にずれた論旨でも、趣意のみハイライトさせる方向性で成功している。官じゃなくてもできるでしょの意味を、ざっくりした言い方ながら聞き手に浸透させていると思うし、文脈の中で、二度、民主党が改革を言いつつ何もしないことを指摘している。


ののしらないというのがいい。ののしり大国の金さんにくたびれているだけに、さらにいい。どうでもいいがあれはいったい何なのか。いや、ほんとにもういい。


(動画もどうぞ。見ました。ちょっと紅潮しつつ、そんなに活舌がいいわけではない、腹式呼吸じゃない、胸でしゃべってる、その点から考えてある意味照れ屋なのではないかとの疑いを持ちたくなる、へんな(好意的な意味で)純ちゃんがいました。)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20050808/20050808-00000088-nnn-pol.html



それはともかく、民主党議員の動向は今日のところわからず。
が、民主党に動きがないわけではない。


横光副党首が社民離党へ、大分3区で民主公認の方向
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050809i105.htm


と、こういう方向だと、当然、出てくる民主党員はやっぱりいると思うわけだがどうでしょうか? が、しかし党首は別のことを考えているのか?

この朝、岡田氏は紅茶2杯と、レトルト食品のおかゆを食べた。「政権交代をかけた戦い」に緊張感は強まる。この日、最初の仕事である民放のテレビ出演でも、「(自民党は)国民不在の権力闘争をしている。揚げ句の果てが分裂選挙だ」と自民党を批判。さらに、「170小選挙区で勝ち、過半数を獲得する」と明言した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050809it03.htm



なんてか、批判している場合じゃなくて、自分たちはどういうモデルなのかを出さないとなんないと思われ、なのだが・・・。というか、それが恐いのかだろう。


つまり、いささか短絡的だが、自民党造反議員を閉め出して、従来的な利権温存よりも海に漂うことになるにせよ自由主義でいきまっせのメッセージを出してしまった以上、民主は大きい政府指向の合同にならざるを得ない(というか、そういう名前なんだがな、そもそも)。しかし、といったら出たい人はいる、


それにしても、なんでその民主党議員にフォーカスをあてて走ってくれないのよ、新聞各紙。自民党造反議員の話なんてどうでもいい。というか、メディアも恐いんだろうなぁ。今までなら、あっちも駄目、こっちも駄目と、自民も民主も同じように駄目と評論していればよかったが、もし今後主張が際立つようになれば、メディアは旗手[旗幟ですね。すんません自分で訂正します]を鮮明にせざるを得ないから。


北米のメディアが、ローカル紙を含めてもある程度(場合によっては過剰に)旗幟が鮮明なのは遡って考えれば、こういう理由からだろう。別に、社会の木鐸たれとかいってプリント・メディアが巷にあふれるようになったとは誰も思ってないし、歴史的にもそうではない。ここにも、官から民への意識改革があるはず。ま、一番届かない、鈍い部分だからゆっくりいくしかないのだろうが。