アメリカ人


あんまり「上品」な、つまり左翼の人が好む格調の高い「論考」ではないが、アメリカ大陸の普通の人々マイナス確信的なリベラル、が語っているところってこんな感じじゃないのかな、という記事を見つけた。


In North Korea, right is always right
http://seattlepi.nwsource.com/opinion/234052_kristof27.html

Liberals took the lead in championing human rights abroad in the '70s while conservatives mocked the idea. But these days, liberals should be embarrassed that it's the Christian Right that is taking the lead in spotlighting repression in North Korea.


70年代を通じてリベラルは海外の問題で人権だ人権だと主張しまくってた(保守はそれを冷笑してた)、だけど今じゃ北朝鮮についてそれを心配してるのはキリスト教右派だってのをどう考えるんだよ、おい、と。


もちろんこれには、それは「陰謀だ」という有り難くも便利な解決法とか、戦略だ、とかいうわかったようなわからないような言い訳があるわけだが、それがどんな陰謀だろうと策略だろうとあるいはミスだろうと、そこに孤立化を迫られ、腹をすかせている人々がいることに嘘はないわけで、さてそれをどうするつもりなんだよ、というアイデアが出てきても不思議はない。


この記事、元気があって面白い。今の状況を打開するための提案があげられているのだが、要するに、金おやじにかまってないで、North Koreansに直接話しかけろ、そのためにはリベラルと保守は協力すべきだ、できるはずだ、というのがメインアイデアのようで、こういう点で、上にも書いた通り戦略的でも政府官僚風でもお上品でもないんだが、それがつまり根源的にアメリカ人だよなぁでもあると思う。

腹減ってる人が大部分だってな国なら、俺らの太鼓腹が最もよく効くプロパガンダだ、だそうだ。