イースターが過ぎれば春

暑さ寒さも彼岸までと同じように、ヨーロッパ&北米の北側では、イースターが過ぎれば春、ってなことをいう。体感暦ともいうべきか。


今年もまた半分冗談だとは思いつつ、あと3日でイースター、あと1日でイースター、そしたらもうこんなに寒いことはなくなるんだから、など言っていた。とはいえあと1日待とうの金曜の夜の寒かったこと寒かったことで、まったく全然あてにならないカレンダーじゃんか、ロシア&ウクライナの暦のほうで考えた方がきっといいんじゃないかなど言ってみたくもなった。そして今日はイースター・サンデー。

冗談のように、夜になってもなんとなく暖かい。気のせい半分もあるんだろうが、ようやく窓を開けて暮らしても死なない季節がやってきたようで、もう明日っから外に椅子でも出してお茶でも飲むかという気になった。とかいってホントにやっては駄目よ。


さてそういう日なので、今日は法王様の姿なんぞを見た。テレビ・マス(テレビ放映のミサというやつ)なるもの。イタリア系のチャンネルがこういう場合にはもれなくやっている。イタリア語の放送だから基本的には何をいってんだかよくわからんのだが、とりあえずまぁそういうことだろう、と適当に納得しつつ、本意ならず、とか思いながらも見た。本意といっても、教会に行こうがそのへんの催しに偶発的に参加してしまっていようが、たいていの場合なにがしか反発を感じるというものにすぎないのだが。


Pope silent for Easter blessing
http://www.cbc.ca/story/world/national/2005/03/27/pope-easter050326.html


法王様は一か月ぐらい前に呼吸ができないとかで気管切開をしたばっかりだからなのだろうが、まだ声が出なくて、スピーチはなく姿をあらわし、その肉声といえば肉声というべき息の音をマイクを通して信者さんたちに伝えていた。それはそれでなにか妙な感慨があった。


この人もなぁ、とかいろいろ皮肉で政治的で陰謀的なことを考えたくもなったがそれはそれとして一人のおじいさんとして、ここまでして誰かの前に立つってなんだろうなとか思ったし、神の代理人なる職業とは何なのだろうなと思った。神の代理人という位置づけは、古すぎるようでいて、しかし、こうやってテレビ・マスがあったりする世の中にとってはとてもあり得るというか、おさまりやすい位置なんだろうかなと思った。アイコンだから。垂直な情報伝達に適してる、ってな意味でもテレビ的。でもそうなら、これからはこの仕組みは解体に向かうのかななどとも考え得るし、いやいやそうではない、まだまだ垂直伝達可能地域はこの地球上に膨大にあるのだなどとも思える。どうなるのかな。


何はともあれ明日っから夏時間っす。日本との時差は13時間。

<補足>
下に書いた通り。4/3からです。


しかし・・・じゃあなんだ、今日1日であった人10人ぐらいいるんだが、誰一人としてホントのことを知らなかったってことか!!
「明日になればわかるんじゃない、遅刻したって、あはは」みたいなことを言っていた人までいた。私の予想では、学校にいっている子供のいるお母さんにあったらはっきりさせようと朝思っていたんだが、そのお母さんも、あれいつだっけ?だった。明日、Easter Mondayで学校お休みだから明日考えれば間に合うという構えのようだった。私も、どっかでニュースを見たら気がつくかなとか思いつつ確認前に書いてしまった。しかし、私は本当にあてにならない。ごめんなさい。そしてお知らせありがとうございます。これからもどうぞよろしく。