「戦略目標 さあ、中国とどうする」ええ???


「戦略目標??さあ、中国とどうする」と21日付けの朝日は書いていた。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html


ええ?? っと、そういうことじゃなくて今回の共同宣言の意味は、むしろ、

「さあ中国どうする?」だと思うんだが。


でもって、下手なことするなよ、といういわゆる釘を刺されたのはチャイナです、だと思うんだが。特に台湾を巡った問題で暴発しないようにということではないのか、だし、そういう可能性が知られていないところで閾値を上回ったみたいな感じなのかなと思ったりもする。しかし、びっくりするな、この新聞。日本の新聞が書くなら、とチャイナは釘をさされたわけだが、という認識から書かないとならないのじゃないのか? それが飛ぶのか。わからん人だ。


台湾を巡る問題を内政問題だ、とメインランドは言い張ってきたわけだが、片方が独立を言い出し、かつ実際もう何十年も事実上独立しているわけだから、その理屈も難しくなってきた。それにもかかわらずなぜそれにこだわるの、さあ、どうでそしょう、と考えていくと、歴史問題か、でなければ覇権主義的な構想が見えかくれしてしまう。


アメリカが、攻撃されたら守るぜと断言しているその島をチャイナは反乱している州とみなしており、この島、すなわち台湾の論争については外からの介入だとみなしとてもセンシティブだ。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A38453-2005Feb19.html



現実的な問題としては、WPの記事の中にあったこのへんな、意味深な書き方の通りなわけで、これ以上の事態にしないようにしようよと言っている、(西欧の側にすればあまり突っ込んだ歴史認識オープンごっこも同時にやらない、1945年以降の世界認識問題でもあるから)、ってことだと私は読んだんだが。


適度に論争できればそれもいいんだがそういう手法を取れるともみえないと考えている、でもいいのかもしれない(反日で国民的な気を紛らせたツケは大きい。歴史的な見取りがワヤになってる国民を大量に排出している以上、冷静に考えて、なんてな引き方ができなくなっている)。ということは宣言によって、いわゆる「台湾問題」でこっちが譲歩することはありませんので、自分んちのそれこそ内政をしっかりしてくださいね、といわれたも同然かと思う。


もう一方の北朝鮮もそうだ。
今日付けのCNNの見出しが興味深い。


N. Korea: Japan, U.S. plotting invasion
http://edition.cnn.com/2005/US/02/20/us.japan/


北朝鮮:日本、アメリカが侵略を構想している

北朝鮮は、日本がコリアの侵略を手始めにアメリカの手を借りて、「大東亜共栄圏」支配の野望を持っているとして非難している。


というのがリード。日本人にとっては、またか、なのであまり気にもならないが、おそらく、これって多分アメリカ人ってか英語圏読者の普通の感じの人には珍しいものに見えかも(cnnの読者って広いから)。CNN狙って書いたな。


どっちかっていうと、離れたいと思ってる日本人はいても、「圏」を作りたいと思ってる日本人は対60年前比で極少になっている現在、とても皮肉なことだ。


と、日本としては特に心構えに変更なるものはないでしょう。せいぜい、あと10年ぐらいした時に、「欧州情勢奇々怪々」とか言うことがないよう、つまり平たくいえばまたはめらないために、インテリジェンス強化と、ではどうやって軍をコントロールするのか=政治状況の透明化、機能力アップを心掛けるしかないっしょ。私たちは、これまでにただの一回も正面から軍をコントロールできた政府を持ったことがない。どうあれこれをなんとかせねば。




中国、北に6か国協議復帰を促す
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/02/20/20050220000044.html



「北の住民、核保有宣言を歓迎」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/02/20/20050220000001.html

朝鮮新報は「朝鮮人民は朝鮮半島が真っ二つになった後から、すべての不幸は米国の孤立圧殺策動が原因であることを、生活体験から悟っている」と主張した。

60年は長いんだよ。ここも捏造史観で国民統合作戦か。これは禍根を残すからやめれってのに。



米国の「386」と北朝鮮核問題
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/02/21/20050221000020.html


韓国はアメリカの掌中の珠だったらしい。かなり面白い。人々を褒め上げて、アメリカ敵視状況をなんとかしようとしているのか・・・。なにか苦いが、全体的に、南の朝鮮がどうするのか、自分で立場を鮮明にしないと大変なんじゃないかと私は思うのだが・・・あまり真剣になっているとは思えないのがすごい(それを探しに読みにいったのだが)。明るいお国柄だ。