ツナミ被害、各国の死者合計は12万人に

邦人の犠牲14人、各国の死者合計は12万人に
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041230it13.htm


あれよあれよと、昨晩10万、今朝みたら12万人になっていた。不謹慎だが、どうやって数えているのだろう・・・。海に投げ出された人も多いわけで、その人たちを回収しない限り確定数値はなかなか出ないだろう。ビーチに行く人がIDを持っているわけもなく、そうなれば遺体の特定もまた大変。安否を気づかうご家族や友人たちのことを考えると胸がつぶれそうだ。ご冥福をお祈りすると同時に、おかしな言い方だが、残された人々が気丈に行動できますようにとも願わずにはいられない。


しかし、よりによってなんでこうクリスマスから年末年始という休暇の、つまりその暖かい地域目指して世界中の人が幸せ一杯で出かけて行ったその時期にこんなことがあるのだろうかという不運にも驚く。もちろん地元の人たちだけだったらそれでいいというわけもないが。


Nordic tourist death toll climbs
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4134345.stm

BBCによれば、タイで亡くなったか行方不明になっている人のうちに、スウェーデンノルウェーデンマークフィンランドといったノルディック、つまり北欧の国々の人びとが多数含まれているらしい。当然この時期だからだろうと思う。


ちょっと気になったのは、


タイ気象庁 津波よりビジネス優先
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/12/30/03.html

共同電によると、26日、地震発生から数分後、タイ気象庁はスパラーク長官を交えて緊急会議を開催していた。だが、「観光シーズンでホテルはどこも満室だった。もし津波警報を出せば、客は避難してしまう。津波が起きなくても、ビジネスに影響を与えてしまう」と、観光ビジネスへの悪影響を避けるため、警報が回避されてしまったという。


もしこの判断がこういう理由で本当になされていたとしたら、この人は津波というものを知らないのだ、と一瞬言いたくなるが、そういうことではなくて根本的にこの人は人を信用していないのだなと、この文からは判断できる。客は避難するが、その避難情報は次には信用となるはずなのだが、それができなかった、つまり信用醸成をするための行為に及べなかったということだ。もちろん、それ以前に「もし津波が起こったら」という根本的な想像力を欠いている。

もとより、ツナミに対する基礎学習が足らなすぎなんだろうが観光で飯を食うならそのぐらい学習すべきだ。それがなされないのなら、そしてこういう風にしか判断できない人しかもしいないというのなら、私はそんなところには行かん。


このニュースは注目しておこうと思う。もしこれについてちゃんとした反省の様子がない限り、ここには、緊急の人道的なもの以外の支援をしても無駄になる可能性がある。


遭難者見逃せぬ…「きりしま」プーケット島沖合で捜索
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041230id24.htm

甲板先端や側面、艦橋の上などから、2?3時間ごとに交代で、常時約20人が24時間態勢で海上を見つめる。遭難者などを発見すれば、護衛艦「たかなみ」搭載のヘリコプターでプーケット空港まで搬送する。活動初日の29日には、タイ人とみられる男性を収容した。

装備も人員もあるんだから、頑張って活動してもらいたい。