トロントスター&メモ

Author Iris Chang found dead
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&call_pageid=971358637177&c=Article&cid=1100171906180


これは私のメモ。11/11付け。一応地場の新聞なので。トーンは淡々。あえていうのなら、本のタイトルを上げる際に、ホロコーストというサブタイトルを使ってないことにちょっと気がいった。


チャイニーズ・コミュニティが大きい街として知られているだけにどんな恐ろしいものが来るのかと、半分期待していたのだが、大筋で期待はずれ(^.^;;


In 1997, Chang published the international bestseller The Rape of Nanking, which described the rape, torture and killing of hundreds of thousands of Chinese civilians by Japanese soldiers in the former Chinese capital during the 1930s.

1997年に、チャンは国際的なベストセラーとなった「レイプ・オブ・ナンキン」を出版し、その中で、1930年代にチャイナのかつての首都で起こった、日本軍兵士による何十万ものChinese civiliansのレイプ、拷問、殺人を描いた。


最初の本「Thread of the Silkworm」については、チャイナ生まれの物理学者で、冷戦時代にアメリカを追放されその後チャイナのミサイル・プログラムのパイオニアとなったTsien Hsue-shenの話、とある。いわゆる「中国ミサイルの父」銭学森のシルクワームのことだ。


上のTimesはこのことをもっと詳しく書いていたが、この本があること自体が、なにかこう、チャンを彩るような時代になってきた、かもよ、という視点の方が今日的にはとても重要ではないのか…。もしかして少なからぬ西洋人にとってはこっちの方がよっぽど目のいく問題だったりするのかと、あらためて考えた。


日本の多くの報道は、南京暴乎罎靴討い襪?蕁陛?海舛稘?海世?法△海旅柔???┐気譴討い襪隼廚Α


別に私が心配する必要はないんだが、アイリスを過剰に英雄視して、過剰にチャイナを正しいものとすることは、チャイニーズ・アメリカンにとって今日困ったことになったりしないのか? 


あと、この際ぶっちゃけでメモだらけにすれば、南京の本も、私はさりげなくアメリカの虎の尾を踏んでいた気もする。それは著者がバーガミニの著作に傾倒しているために、この問題に天皇を関与させてしまっていること。しかも、すべてのことと同じように、あまりにも杜撰に。*1)


ということは、彼女の著作を真っ正直に信じていけば、この惨劇をもたらした究極的な悪は日本の天皇ということになる。では、その天皇はなぜ処刑されることもなく生きていたのだ? この答えは、心情的なものを除けば、日本にも日本人にもない。なぜなら、占領軍の前に条件付き無条件降伏したのだから。彼の運命は大きく連合軍に委ねられていた。ということは、あまりにも極端にこの本を信じた場合、では一体東京裁判とは何かの問題を引き当て、考えようとする人はそこから目を離せない。これは・・・国連に過剰に入れ込んでいる人にとっても、自分で作ったくせにイヤがりはじめたアメリカにも、それほどご機嫌な話ではないだろうと私は思う。

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バターンのケースもそうだ。日本軍の野蛮さはそれでいいとしよう。しかし、ではなぜそこでアメリカ人と戦うのか? これはチャイナという地での戦いを実際にはそこにいたわけでもなんでもないが自分の縁故ある地であるが故に憤激して見せることが可能だったという話より、よほど大きな図を描けなければ、単なるセンセーショナリズムさえ構成できないだろう。


私としては本は現に出版されて、それは読まれていたらしいのだから、ではそれを使って、その事実も含めて、もっと大きなピクチャーで起こったことを考えていくことが、ピンポイントで相手を殴りあうかのように「捏造」なる語を投げ付け合うよりもよほど意味のあることだと思う。多分、誰にも幸福な結論はないということになりそうだが(笑)。


1)例えばこのへんを参考に。
南京虐殺」はホロコーストではない
デビッド・M・ケネディ
スタンフォード大学歴史学部
http://www.history.gr.jp/nanking/books_shokun9808.html