誘拐ビジネス

カナダ人の女性がイラクで誘拐されていたが、どうも解放されたらしい。
Iraqi group says it freed Canadian hostage
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1095966424653&call_pageid=968332188492&col=968793972154

カナダ人とはいうものの彼女は、バグダッド生まれのクルド人でしかもアメリカの会社で働いてイラクにいるという状況なので、草原でカノーラ作ってるカナダ人が誘拐されたとかそういうのではない。

どうやって助かったかといえば、自分でガードのにいちゃんに、助けてくれたらなんでもする、ともちかけて二人で逃げて、アメリカの部隊に助けられた模様。すごい。


で、その誘拐の犯人たちが何を要求していたかといえば、彼女と彼女の親類の話によれば、彼女の会社が撤退することがまず第一、でその他、家を50件建てろ、別の街にも50軒だ、といったことだったらしい。建てるまでにも時間がかかるわけで、でもって、誰が利益を受けるのかがわかったらそれはその人たちの身元が明らかになるわけで、そんな誘拐ってあるかぁ???とびっくり。要するに、犯人としたら誘拐というより、交渉しているつもりだったのじゃないかろうか。サダム嫌いのクルドだとはいえ、とりあえずマンマ外人、でもないわけだから話も通じたのだろうか。第一、逃げた後すぐにずっと持っていた携帯電話でお父さん(アラブ首長国連邦のドバイにいるそうだ)に電話してる。取り上げてなかった。


もちろんそんな目にあっている彼女はとても気の毒だが、しかし多分、もっとこうダイナミックでタフな人びとの話だと考えるべきなんだろうなと、よかったと思うと同時に感心した。