遣欧米使の時代

裁判員制施行前に裁判官100人を欧米派遣
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040914i101.htm


そういう言い方もなんだが、今の日本が使いを欧米に派遣しないとならないってのがまず解せない。ってことはむしろ、とても身につかないことをしようとしているという意味だと思うんだが。一体なぜ私たちは突如維新なのだ、ってな感じだなぁ、これ。

法制度改革については多少興味深く新聞記事などを読んではいたけど、一貫して私としては根本的な変革の必要性は認めるもののそれはむしろ、明治維新以降に作られた法制度と私たちが適当にやってたら適当に治まると思っている秩序系のほころびが大きくなっていることと、もう1つは、関係者の非常に悪い意味での権威主義のようなものが顕著になって頭が壊れているか、穏やかに言って硬直している(そして論理性さえしばしば失う)ということが問題だろうかと考えていた。ということは、欧米に遣欧米使なんか出してる場合じゃないわけよね。しかし全然別の方向で進んだものなぁ。


あまり関係はないが、この間、日本国籍の航空機でも、アメリカ乗り入れ便にはエアマーシャルなる、要するに銃を所持した保安員が乗務することになったんだよとアメリカでフライトアテンダント(いわゆるスチュワーデスというそれですね)をしている友人に言ったら電話口で激怒された。


別の国には別のタイプの、こうやっておけば安全だ、ってのがあるわけでしょ!!! 
なんで銃をわざわざ入れるのよ!!! 
そもそも日本じゃ銃が社会的な空間にはないわけよね!!! 
ってことはそれが有るという意味がアメリカのこの野蛮な銃社会育ちとは違うわけよ、えええ!!! 
ってことは、わざわざ飛び抜けて物騒なものを、どうしてそんな閉鎖空間に持ち込むのよ、それだけでみんなは緊張するわけよ、それだけでそこはすでに安全な空間でなくなる、ってことは、わざわざ敵地にしてるとだっていえるのよ、極論すれば、えええ!!! 
(全文、比較的きれいなアルトの女性の怒声で。)


わ、私のせいじゃないっつーのに、だったが、彼女が言っていることはまさしく正論だと思った。とはいえ、多分誰もアメリカにノーとは言えなかったというただそれだけなのだろうと思う。悪いことにならなければいいと思うがなぁ、これ。ホントに。