カタクリの花は咲かず

片栗粉があったらいいんだよな、と思ってチャイナタウンで、それらしきものを物色したが私が日本で見たような袋に入ったコッテイなものはなく(あるわけない気もするが)、該当しているであろうと思えるものには、箱の正面にはでかでかと「栗粉」、その下にすうぐ、コーンスターチと書いてある。

片栗粉とコーンスターチは機能としては一緒だが、違うだろう?と思ったが、とりあえず100円程度のものでもあるし買って来た。

で、さっきお昼に使ってみた。エビとタマネギ、ニラ、白菜をいためたので、ここでとろみがついたらご飯と一緒に食べられるなと思ったから。

結果。とりあえず機能としては問題ない。トロント在住のみなさん、黄色い箱の「栗粉」、OKっす。

若干味が違うとは思うが、でもそれ単体で味わおうというのではなく、もとより肉だのエビだのという味の強いものと一緒だからまぁいいんではないかと思う。

とろみを付けるというのは、ご飯のおかずにするにはもってこいの発案なのだよなと痛感。これがないと具がぎっちり(たとえばイモとか肉とか)、物体として存在し得ているようなものでない限りびしょびしょになってしまってなかなか食べづらい。煮つめていいものと悪いものもあるし。


でもって、日本人が作る煮モノで、わけても汁気をたっぷりにしたものは、「これってスープなの?」などと言われることもあったりする。で、汁をのみだす人なんかもいて、びっくりするのだが、実際問題として汁はおいしいことはおいしいわけで、飲んで悪いってもんでもないんだよなと考えさせられたりもする。単純に私(たち)の頭の中で、これはおかずであって、汁ではないと思っているから煮ものの汁は飲まないと決めているだけなのだな。食というのは意外とリアルではなくて文学的だったりするんだろうと思うんだな、私は。


三幸食品(株) 澱粉部 さんの「カタクリの今昔」
http://www.sankou-s.co.jp/denpun/page_01-02.htm

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ところで現在市販されている片栗粉。
以前はコーンスターチを混入した安価なものが多く
流通していたが、最もとろみ付けに向いている
馬鈴薯澱粉を、100%原料とすることを業界の
先駆をきって提唱したのが、現東京片栗粉組合。

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私が食べたのは安物なんてもんじゃないな、コーンスターチそのものだったわけだし(^.^;;。しかし、片栗粉組合って、新鮮。