作戦ではあるらしいにせよ 

昨日なんで日本政府はかようなまでに焦ってジェンキンスさん病気説を取っているのかと悩んだが、なぜ焦る、はいまだに謎だが、方針は見え見えではあるのだ。

ジェンキンスさん即時訴追せず…治療なら、と米大使
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040715i105.htm


あくまで、治療なら訴追はしない、と、当然そう言うしかない結論を取り出して、ここで時間かせぎをして、秋にブッシュが倒れればケリーで恩赦、と想定しているのだろう。昨日みたように脱走した人々には減刑、恩赦とすでに行われているのだからジェンキンス氏にしても原則的にこの線で法的な処遇の問題は解消するだろう、と。北朝鮮での行為云々については考えないと。


ただブッシュではこれはできないだろう。そもそも恩赦というシステム自体に私は前々から疑問を感じ続けているので何がどうなるのかまったく見当もつかないが(クリントン辞任時のわけのわからない恩赦劇は記憶に新しい)、少なくともベトナム戦争に関してえらそうなことを言えない+軍の支持が肝要だ、のブッシュが脱走兵に恩赦は出せないだろう。


そう考えれば丸く収まる。


もうひとつ考えられることは、北の誘拐だったとなること。ジェンキンスさんの家族(アメリカの)はずっと彼は逃亡者ではなくて、誘拐されたと言っているわけで、ということは、全部北朝鮮の誘拐だったという可能性も一応ないわけではない。


BBCの記事はこのへん、両方の見解を書いていてとてもまとまっている。今からおっかけて記事を読む人にはぴったり。って日本じゃいないか。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/3753967.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/3859167.stm


しかしながら、私にはこの話しは全然まるくはおさまっていない。