フードスタンプとお弁当
アメリカで長らくお馴染み(?)だった、フードスタンプが廃止になって、電子処理のカード(デビット・カード)になるのだそうだ。
Electronic Cards Replace Coupons for Food Stamps
http://www.nytimes.com/2004/06/23/politics/23FOOD.final.html?hp
NYTimes。
これで紙を出して補助を受けていることがわからなくていいでしょ、他の人と同じようにカードをスラッシュすればいいんだもの、とNYTimesはとてもいい、テクノロジーの進歩だと絶賛。
しかし私としては、いやぁ、こうなったらずっと補足データが取れそうですもんね、とついつい考えざるを得ない。なにしろ、アメリカというのは個人を特定し把握するのが難しい。定職についている人は税金と消費活動によって簡単だが、どういう理由であれあちこち移動する人を補足することは到底完璧にはできない。戸籍も住民台帳もないんだから。
とても時間のある人はご参照ください。著しく読みにくいですが。
http://members.jcom.home.ne.jp/katori/kawakami.html
で、こういう状況を良しとしているのがアメリカの社会だったという言い方もできる。つまり純然たる自由社会の名残りとでもいうのか、大きな権力に全部を把握されるのがイヤだっていう考えの現れだったのだろう。
そして、ここにきてあっさりこのマインドは崩壊している、と。この先どうなるかは不明。
とか思っていたら、
川崎市、ホームレス救済の「パン券」廃止(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040623-00000401-yom-soci
ホームレスに支給してたお弁当代をもう川崎市じゃまかないきれません、なのだそうだ。
金額1億数千万円。
イラクでの我が方の水の補給を考えると、世の中がわからなくなる。
もちろん、上のフードスタンプを「毎月2300万人」が使っているとさらりと書くアメリカも相当なことをしていることはいる…。
が、フードスタンプを申請できるラインは、今サイトで確認したら、一人暮らしで収入$973、純収入$749以下。ってことは、ほぼ10万円だ。これだったら2300万人はなるほどだ。