サッチャーはすごい。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A34268-2004Jun11.html

何か特別ためになるとか、そういうのじゃないですがレーガンをただ引き立てるだけじゃなくて、アメリカはいいことしたんですよ、そこんとこちゃんと自信持ちなさいよと、はっぱかけている。

たとえばこんなこと、

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A34268-2004Jun11.html

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アメリカの愛国主義を梃子にして、彼は世界をひきあげた。それだからこそ今日、プラハやブタペスト、ワルシャワ、ソフィア、ブカレストキエフ、そしてモスクワが、偉大なる解放者の去ることを悼み、彼の祈り「ゴッド・ブレス・アメリカ」に唱和するのです。

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いいでしょ、なかなか。

東西冷戦の終結とその後に関して、あるいはレーガンのその他の業績に関して良いことばかりのわけはなく、そりゃカダフィの極端な(半分ネタのような)批判をあげるまでもなく、様々なことが言われおり、今日決してレーガンの評価は高くはない。

しかし、確かにその中で、救われた人もいたのだし、それだけでなくその人々がまたアメリカの中で活躍できるようになっているのだとしたらそれもアメリカの美質といっていいわけだ。

で、ネガティブな側面を見出したらキリはないけど、あの時確かにみんなすばらしいと言ったのだし、ドイツは半旗だそうだがひとつのドイツもなかった。これがいいことか悪いことか個々にはいろいろあるだろうけど、でも、「壁」がある方がよかったと思っている人はいないと思う。まぁ部分的にはいるかもしれないけど・・・

と考えて来ると、アメリカが「解放者」と呼ばれる幾つかの案件(笑)の中で珍しくも世界中から文句ができないものがここにあるわけで、そのことをサッチャーはいい場面で思い出させている。

でもって、ついでに、グローバリズムの好意的側面も指摘しているわけだな。

恐ろしいおばさんだ。
問題はそれに気がついたとしても、アメリカはどうやって復旧できるかだ。ブッシュと共に・・・・。