世界再編成的メディア業界事情 薄暗闇編

私はこれを解説できる程知っているわけでもないのだが、寒い頃から何度か、いろんな、主にカナダのビジネス向けの雑誌に出ていて、それからEconomistがおっかけ(どっちが先かしらんけど)、USの証券取り引き委員会が出てきて、つまりは株主が大挙して苦情を言っていて・・・と話はとっちらかっているのだが、実際とっちらかった話ではある。

Hollinger Internationalという会社があって、そこの社長のConrad Black氏は、イギリスの爵位を持っていて、でもってこのHollingerがTelegraphを持っている。だからBlackはこの知られたタイトルを持っていることからイギリスでの政治に影響力を駆使できる立場にあった(程度はしらんが)と言われ、サッチャーともお友達(程度はしらん)、ビルダーズバーグ会議にも出ている人だ、と。

で、この人が会社の金を無茶苦茶に使った、っていうところから株主が訴訟を起して、金払えよ→Tellegraph売れよ、になっている、と。

だいたいこういう経緯だと絶対そんな正面の話でないのは通常のことなわけで、なんだかなぁと思ってみている。

で、Telegraphだけじゃなくて、イスラエルポスト、シカゴ・サンってな新聞も持っている。

さてではどこが買う気になっているかといえば、Daily Mai がほしがっている。

ところがここに来て、カーライルグループが、資本参加するよ、と言っている。

http://observer.guardian.co.uk/uk_news/story/0,6903,1091483,00.html

カーライル。出たなカーライル。ブッシュ父やベーカー元国務長官がからんでいたことで知られるカーライル。

ってことはだ、まだまだ続くからメディアが欲しいってことなんでしょうね。でもって、ブッシュ父、ベーカー組は、ブッシュ息子とかのいわゆるネオコン組とは一線を画しているから、従って現在の泥沼では泥を被ってないわけで(程度問題だが)、今後またなんかするってことでしょうか?

こういう話を日本語で書くという意味はどこにあるのだろうかと考えないでもないのだが、とりあえず業界再編成のようでいて世界再編成かもしれないわけなのでウォッチはしたいものだ。