四川地震:近いけどやっぱり遠い、いろいろと

さすがにといったらへんだが、でもやっぱりさすが、地震報道となったら日本の報道は読みやすいなぁとこの3日間しきりに感心してる。


多分、もう体の中にリズムみたいなのが出来ていて、まず全体図、今初動、さて次、で中間評価、さて次といった順序があって、そのフレームの中で事実が構成されていくというのに慣れているため、妙な断定も妙な悲観もなく報道できるんだろうかななどと思った。

で、だからこそ私たちにとって中共政府がやっていることは十分にはとても見えず歯がゆい思いをする。が、それに対してそのタイムフレームのない人たちにとってみれば、大量の軍隊を入れてがんがん動く姿は、ともあれ外国援助等の出だしは悪かったががんばってるじゃないか、と見えるんだろうなぁなど今日あたりの外国メディアを見ていてそう思った。ミャンマーに比べてがんばってるし、オープンなところも見せてる、という点で多少好意的に書かれているっぽい。

ただ、それって対象が対象なわけで、そんなんで褒められてうれしいかという問題はあるわけだが。


いやしかし、そういう問題なのかという気もしないでもない。
つまり、ひょっとしてもっと大事だからこそ、表面的に抑え目な報道が走っていたりするのかな、なんて見てみて見えないこともないかもしれない。チベット方面から竜が頭をもたげてしまったために押さえが効かなくなってるの図、とかいうのも相変わらず頭をよぎる。

いや、妄想ですが。


で、昨日もちょっと書いたけど核も一応頭の隅にいれておくべきなのかもね、とはまぁあるのかも。昨日からニューヨークタイムスが四川地震震源地近くには核施設があることが言及されており、今日は今日とて、西洋の専門家は核に何か変化がないかモニタしてる、ってな記事を書いている。どこにも懸念に対する確たる証拠はないが、ま、体制が違うってこういうことではあるんでしょう。


Western Experts Monitor China’s Nuclear Sites for Signs of Earthquake Damage


で、そうであるなら、ふと、ロシアが外国レスキュー組に加わっているというのはそういう意味なのか、と疑いたくはなる。

China Earthquake Rescue Gets Help From Russia, Japan(Update2)


日本からのレスキューは昨日唐突に決まったようで、へぇ〜と思ったが、そのほかにロシア、台湾からの援助も受けている由。


日本からのみなさんは明らかに、紛れもなく地震レスキューの方としかお見受けできないし、そうだろうなとしか想像もできない。で、ロシアって何よ、と、いや別にロシアのレスキューがいけないってんじゃないけど、なんかこう、ロシアの基本線をカモフラージュするために日本のレスキューも(もちろんいてくれたら頼もしいし)、になったのかな、などいう線もホールドか。しかし、だとしたら台湾は? 同胞だから? いやぁ、そういう素直な話じゃなかったりして?と、妄想。


で、日本の援助が最初の外国からの、と昨日書かれたいたように思うし、外信でもそうなっていたけど、でも、ふと思い出すのは、1.5日ぐらい前に英語のブログのコメント欄で、チャイナは外国の援助を受けてないわけじゃないよ、ロシアから飛行機が出てる、今日も昨日も、とかいうのをふらっと読んだ。ま、ガセかもしれないし、何か別の意味なのかなとその時思っていたのだが、もしかしたら最初っからロシアは出ていたが、それが見えてきてしまったので、外国援助を受け入れる、という形を改めて作っているのかな、だとしたら、そのロシアの意味は普通のレスキューじゃないよな、とかとか、妄想に次ぐ妄想。


いずれにしても、表面に出ているだけが事の真相っぽくはないなと思ってみてるしかないわね、とかは思う。

そしてそれにもかかわらず、なんでロシアの名前がないの、日本の報道に、というのも気になるところ。


中国、台湾の救援隊も受け入れ
http://www.asahi.com/special/08004/TKY200805160060.html


いや、だから、ロシアもだってば。でもって、シンガポール、サウス・コリアの支援も受け入れるかもよ、という状況らしいと上のbloombergにはあった。

くどいが、
四川大地震>中国、日本を初の人的援助受け入れ国に決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000044-mai-cn


なんでこんなに全体ピクチャーをえぐるんだろう?


で、いずれにしてもいずれにしても、一人でも多くの人の命が助かりますように、と平凡ながらそう祈る。ヘルプに行かれてる人たち、日本の人も、人民解放軍の兵士の人も、二次災害にあわないようくれぐれも注意してくださいね。心からお願いします。そして、ありがとう!とやっぱり言いたい。