彷徨えるアメリカ


米国軍今日も大敗走。すごいですね、しかし。ベンさんの苦労も一日でパー。(ま、地道に限定的な効果は持続するでしょうが)。砂の城戦争でしょうか。


さてしかし、ここまで来たら、やっぱりこの妄想をしておきたい。
いや、このレンジになったからこそ、こんなことは滅多にないからこそ、例えばアラブの油屋さん、チャイナさん、日本さんと力を合わせて、さあみんな、新しい時代のために、アメリカさんが損切りで乗り切ろうとしているのなら、さぁ、私たちも一緒に、米ドル、米国債を売ってみませんか?とやってみたら、どんなに面白いことになるんざましょう。


介入? そうですね、損してますからそれをまず処理することを、早い方がいいっていいますし、とか額賀さんが言うとかしたらどうなるんだろうと、鬼のような想像をしてしまう。

橋龍の二の舞か、と日本の新聞は書くかもしれないが、しかし、今回は仲間がいる上に(たとえ協調していなくても)、欧米が一枚ではない。ロシアも石油が高いおかげで元気だ。そう、アメリカったらまったくとっても孤独には違いないの。なんとか協調してくれるのはカナダぐらい。だから、この一言のもたらすインパクトは10年前の比ではないだろう。


と妄想してみてしみじみ思うわけだが、これは破壊願望がなければ実際にはできないし、国内の支持が得られるとも思えないので実際問題どうにもならない。(でもないか?)
anything you can imagine is possible、想像できることはなんであれ可能には違いない。論理的には何でもありだ、とアメリカの大学のセンセが論理学の時間にさかんに言ってたのを思い出す。が、しかし、そうはしないと人々は選択する。具体的には、人々がそう選択することを見越して代理人たる政治家はそう選択する。


コメントしない=為替市場での介入について額賀財務相
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK008230520080313


でも、言いたくて仕方がない、とかないのかしら。いや、あってもらっても困るんだが、こういう立場にある人の心理状態ってどういうものなのかなぁとちょっと興味を持つ。額賀さん、オフレコでひとつ。


ま、

 [東京 13日 ロイター] 額賀福志郎財務相は13日、ドル/円が一時101円を割り込み、1995年12月以来の円高水準をつけたことに関連し、為替市場での介入の可能性について「コメントしない」と述べた。

 国会内でロイターの質問に答えた。

で、ロイター等々の取材によって、よっしゃ介入なし、と今日もファンドは安心して売れる、と。だから影響力がないわけでは全然ないから余計に何かを言いたいくならないのか、と。あ、言いたくなるから「コメントしない」と自分で自分の口を押さえているのか、額ちゃん?


実際にはないだろしそうそうなってもらっても大多数の日本人が困ることになるのでやめてもらいたいわけだが、アメリカ人のグローバル音痴ぶりを見ていると、いっぺんそうならないとわからないんだろうなあ、とは思うし、もしかしたら全体の教育水準を上げるためにはそういうムーブが必要なのではないのかと思うことさえある。


今回日本を除く主要各国が一応自分の国のファイナンシャルシステムもそれぞれ危機だから一緒にやるけどさ、でもさ、とシレーっとしているのは基本的に、あんたんとこのやり方基本的に好かないっす、だからなんだろうなぁとか思う。これも20年ぐらい前とはほんとーーーーに違う。そしてアメリカ人は相変わらず気づいていない。70年前に戻るわけにはいかない体制だっつーのに。結構なエコノミスト予備軍?みたいな人たちもブログとかで見る限り自分たちの位置がよくわかってないから、一つの系、モデルでデフレがどうしたとか考えられるんだろうと思う。それをやったらどうなるのかのコンセカンスの詰めがゲロゲロにあますぎないか?とか思う私は外人だから少なくとも2つの系が見える。


特に大西洋がこんなに広くなったのは私の人生で初めてではなかろうかと様々なタイミングでそう思う。でもまぁ、嫌々ながらも一緒になるんだろうけど、そうであるならこの戻りの局面のアメリカには、昔ほどの輝きみたいなものはないわけだ。彷徨えるアメリカ。


ま、農業あるし、人の数いるし、土地広いし法律好きいっぱいいるし、正義感のある人もいるし並の国以上には何にも問題があるとは思えないが、特別であるための何かが足らない。・・・・る、るーずべるとぉ?とかの妄想までしてしまう。