カナダの大きな会社

お金持ちランキング好きの、あるいは総本家というべきなのか、なんせフォーブスのお金持ち企業2000のうちの、カナダの40社。たまたま開けたら出てきた。今頃なんでだ、と思うのだが、おそらくカナダ市場が好調だったからであろうか。


その前に、カナダの大きな企業といって思い出すのはなんですか?とたとえば日本で、あるいはアメリカでヨーロッパで聞いたらどんな答えが返ってくるでしょう? どうですか? 私はカナダにくる前に一つも思い付かなかった。


Special Report
The Forbes 40 Canada
http://www.forbes.com/home/lists/2005/11/22/forbes-canada-forty-companies_05canada40_land.html

The Top Ten

1. Royal Bank of Canada
2. Manulife Financial
3. Bank of Nova Scotia
4. Toronto-Dominion Bank
5. EnCana
6. Sun Life Financial Services
7. Bank of Montreal
8. Canadian Imperial Bank
9. BCE
10. Imperial Oil


以上がトップ10。10の中で、5, 9, 10をのぞいてすべて銀行か金融。2位のマニュライフは日本に進出して成功しているから日本でもお馴染みではあるまいか。そうか今だったら、マニュライフと思い付くかもしれない。9はベルカナダ。日本でいえばNTT。5, 10は石油。


順番は違うけど、長いことほとんど定番でずっとこんなだったと思う。
そしてこのことはトロントの町を歩けばすぐわかる。大きくて新しいビルといえば銀行だから。


こっちが全体。
1. Citigroup
2. General Electric
3. American Intl Group
4. Bank of America
5. HSBC Group
6. ExxonMobil
7. Royal Dutch/Shell Group
8. BP
9. ING Group
10. Toyota Motor
http://www.forbes.com/2005/03/30/05f2000land.html



いろんな感想があるだろうけど、私としては、イギリスって帝国だよな、とか思うしカナダって実は同じ筋を狙ってるかどうかはともかく、似てるよなとか思う。そして、個人的な感想としては、その部分と圧倒的多数の国民がほとんどなんの関係もないかのように存在しているのが、なんというか、かんというか、カナダ人って大変だなとか思う。


それは私が、製造業が街を作り、安定雇用を確保するものだと堅く信じてるもくそもなくそうだった国から来ているからだろう。でもって、ここの労組の人も、数日前に書いたアメリカの労組おじさんも、とどのつまり私が子供の頃から見てきたような、製造業が街を作り、というモデルの中を希求してないですかね、と見える。


大企業との争いや折衝はあるだろうし、不幸なこともあるだろうが、それはつまり安定的な、この言葉を嫌う人はいるだろうが、「親」がいて、その中で暮らせたらどんなに安定だろうと言っている、と。しかし、今現在はそうだとしても、歴史的に考えれば、その親をこきおろし、ぶったたくことに、あるいは、それこそ諸悪の根源のように語ってきたのも彼らではあるだろう。そのへんをどう考えているんだろう?