今日は昨日の続き


どんな時でも今日は昨日の続きだなぁと上で感じた次第だが、そういえばさっき見たテレビで、昨晩書いたもう1つ、オンタリオ原子力エネルギーの話がテレビの討論番組でちらっとあがっていた。


オンタリオ州のテレビ番組で、消費者信頼感指数が911以降最低になっているこの状況をどう思うかと、リベラル(与党)、PC、NDPの3者の重鎮っぽい(といっても州レベルで)人たちが語り合うという仕立てで、テーマは経済。


なぜ消費者信頼感指数が低いかといえば、結局誰もはっきりはわからないわけだが(笑)、考えられる要因は、カナダドルの高騰(輸出で食ってるカナダだから。円高で日本が騒いだのと同じ)と、エネルギー価格の高騰だろうということで落ち着く。

で、向こう何年かの経済成長率は2%台後半ぐらいに予想されているが、そうするとエネルギー供給が間に合わないんでないのかということになる(らしい)。そこで、私たちの原子力発電所なんて古いわけだし、で、これを新しくしようったって、もし明日っからやたって8年とか10年かかるわけでしょ、それは向こう3年の見込みなんてのに間に合わないじゃないですか、どうすんですよ云々と語られ、結論はまったくないのだが(とても言いっぱなしの番組なもんで)、とにかく、エネルギー政策が結構ヨタなのかもということはわかった(オンタリオ州民として)。


で、オンタリオ州のエネルギー省を見てみると、発電キャパは、原子力、水力、火力、天然ガスという順番だと表示されている。
http://www.energy.gov.on.ca/index.cfm?fuseaction=english.electricity


でので、昨日読んだ郡山市の市会議員さんの結論では、原子力は身体に悪いからデンマークには発電所がないんだ、ということらしかったが、オンタリオが問題にしているのはそれよりも、coal石炭の発電所を閉じることらしい。つーのは、空気が悪いから、温暖効果に問題であるでしょ、ということになって、カナダが熱心に取り組む、あるいはカナダ人をこの件に関して若干盲目的なほどに突き進ませる「環境問題」というやつに直接繋がっているようだ。


昨日と同じようにカナダの姿勢が正しいというつもりは別にない。ただ、そういう国もあるということを一応書いておこうと思う。さらに、カナダが核エネルギーに熱心なのは、言わずもがなかもしれないがなんつってもここってウラン大国だからというのも大きいだろうと思う。オーストラリア、カザフスタンアメリカ、カナダが知られたウラン持ちのように思うが、その中でコスト的に引き合う(あるいは低い)開発でまかなえるという点では、オーストラリアとカナダが抜き出ているのじゃないかったか・・・。


話が全然まとまらないが、ともあれ、カナダにおける、原子力エネルギーへの「危惧」の部分って、そういえばあまり聞いたことがない。いや、私が知らないだけなんだろうと思う。が、とにかく、日本にいて普通にニュースを1年見たたらあるような話であるところの原子力反対派という動きが見られないというのは、疑問に思ってもいいことではあるな、だ。ちょっと調べてみようと思う。